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2018年06月26日15時00分

【特集】三和HD Research Memo(1):“動く建材”でのトップを目指し、グローバル化と多品種化で規模拡大に臨む

三和HD <日足> 「株探」多機能チャートより

■要約

三和ホールディングス<5929>は、シャッター、ドアの建材メーカー。重量シャッター、軽量シャッター、スチールドアの各分野で国内シェアトップ。海外展開も積極的で、欧米ではM&Aを活用して営業利益規模が100億円超まで業容を拡大。アジアでも中国、ベトナム、台湾などで事業を展開し、事業基盤の確立を急ぐ。

1. 2018年3月期は増収増益で着地し、売上高・利益は過去最高を更新
同社の2018年3月期決算は、売上高385,673百万円(前期比9.0%増)、営業利益28,322百万円(同7.1%増)と増収増益で着地した。計画対比では利益が未達だったものの、売上高、利益ともに過去最高を更新した。欧米は需要好調のなかで着実に収益を伸長させた。一方国内では、事業環境は好調で売上高は順調に拡大したが、鋼材価格上昇や、施工費・物流費を中心としたコストアップにより、利益の伸びが抑制され、これが全社ベースでの利益の未達につながった。

2. 『三和グローバルビジョン2020』と第二次3ヶ年中期経営計画に取り組む
中長期の成長戦略では、グローバル・メジャーを目指す『三和グローバルビジョン2020』と、アクションプランとしての第二次3ヶ年中期経営計画(~2019年3月期)に取り組んでいる。同社の事業戦略の根本は“多品種化”と“グローバル化”だ。今取り組んでいる長期ビジョンや中期経営計画もこのベースの上に成り立っている。国内では多品種化が着実に進展するなか、2019年3月期からは特にメンテ・サービス事業の拡大に期待が高まっている。海外では欧米ともに、好調な事業環境を収益拡大につなげることができている状況だ。各論的には改善、強化を図るべき点も多いが、それらへの対応も着実に進めている。

3. 中期経営計画最終年の2019年3月期は、国内の収益性改善等で業績計画の着実な達成を目指す
2019年3月期について同社は、売上高407,000百万円(前期比5.5%増)、営業利益31,500百万円(同11.2%増)を予想している。売上高は初の4,000億円の大台乗せとなり、営業利益は2期連続での最高益更新となる見通しだ。欧米は事業環境が引き続き良好ななか、主力製品の拡販や川下展開に注力していくことになる。国内では、前期の利益圧迫要因に対して受注価格改定などの対応を進めており、その効果が期待される。また前述したメンテ・サービス需要の拡大がいよいよ本格化する年になると期待されている。2019年3月期は現行の第2次中期経営計画の最終年に当たるが、これら国内外での収益拡大によって業績計画の着実な達成を目指す方針だ。

■Key Points
・シャッター製品、スチールドアなど主力製品で、日・米・欧の3地域で高シェアを獲得
・グローバル・メジャーを目指す『三和グローバルビジョン2020』のもと、第二次3ヶ年計画に取り組む
・ 国内は基幹商品(シャッター・ドア)での利益確保が成長戦略の根幹。法改正による防火設備の定期検査報告の義務化でメンテ・サービス売上拡大にも期待が高まる

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ
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