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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:国際石開帝石、Jミート、ニトリHD

Jミート <日足> 「株探」多機能チャートより
■リョーサン <8140>  3,805円  +175 円 (+4.8%)  11:30現在
 リョーサン<8140>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末22日の取引終了後、自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の自社株買いは、上限を200万株(発行済み株数の8.17%)、または80億円としており、取得期間は6月25日から来年3月31日まで。資本効率の向上を図るとともに、機動的な資本政策を遂行するためとしており、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買付で取得するとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,145円  +35 円 (+3.2%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>がいずれもカイ気配で始まるなど原油関連株が高い。前週22日に行われたOPEC総会では減産量の緩和が決まったが、実質的な増産量は想定した増産量を下回るとの見方から、原油先物を買い戻す動きが活発化した。同日のWTI原油先物価格は3ドル以上の急騰をみせ、終値ベースで1バレル=68ドル58セントまで上昇した。これを受けて、米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が2%以上の上昇を見せるなど大きく買われており、東京市場にも会社更生法を申請した日本海洋掘削<1606>を除いて、この流れが波及している。

■ジャパンミート <3539>  2,507円  +38 円 (+1.5%)  11:30現在
 ジャパンミート <3539> [東証2]が3日ぶりに反発。22日、東証が同社を7月13日付で市場1部へ指定すると発表。これを受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。併せて、東証1部指定記念配当10円を実施する形で、18年7月期の年間配当を従来計画の20円→30円(前期は20円)に大幅増額修正することを明らかにしたことも好感された。一方、既存株主による176万6000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限23万4000株の売り出しを実施すると発表したが、こちらへの反応は限定的だった。

■ライトオン <7445>  1,024円  +8 円 (+0.8%)  11:30現在
 ライトオン<7445>はしっかり。前週末22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比1.0%減と、2カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。ナショナルブランドのTシャツを中心に夏物商品は堅調に推移したものの、休日が1日少なかったことなどが響いた。商品別では、メンズは吸汗速乾効果など機能素材を使用したボトムス、ウィメンズではワイドパンツが堅調に推移した。なお、全社売上高は同2.3%減だった。

■住友重機械工業 <6302>  3,730円  +25 円 (+0.7%)  11:30現在
 住友重機械工業<6302>が3日続伸している。きょう付けの日刊工業新聞で「2018年度に減速機を手がける『機械コンポーネント』事業の設備投資額を17年度比約2倍の100億円強に引き上げる」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、同部門の単年度設備投資としては過去最大になるとしており、ベトナムに第4工場を建設するなど、産業用ロボットや工作機械、半導体向けを中心に好調な精密制御用サイクロ減速機の生産能力を拡大するという。また、M&Aを含めて、3~5年後に事業売上高を2000億円(17年度1094億円)に引き上げるとしており、業績への寄与が期待されているようだ。

■ソースネクスト <4344>  810円  +2 円 (+0.3%)  11:30現在
 ソースネクスト<4344>が高い。全体相場は主力株の上値が重いなか、内需系の中小型株に投資資金が向いている。そのなか、安倍政権が国策で重視するサイバーセキュリティー分野の充実を担う銘柄としてテーマ物色の波に乗っている。同社が手掛ける「ZEROウイルスセキュリティ」の搭載エンジンが4月実施のAV-Comparativesのパフォーマンステストで世界18製品中、第1位を獲得するなどで注目された。また、通訳機「ポケトーク」もインバウンド需要対応の接客ツールとして評価されている。

■ニトリホールディングス <9843>  18,435円  -910 円 (-4.7%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>は反落。前週末22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比4.5%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。6月度は抗菌・防臭・防ダニ加工の寝具やバス・トイレ用品、キッチン用品が引続き堅調に推移したが、例年より早い梅雨入りや気温の上昇が進まなかったことなどにより季節品が伸び悩み、既存店売上高は前年割れした。なお、昨年より日曜日が1日少ない影響が既存店で約マイナス4.2ポイントあった。

■西松屋チェーン <7545>  1,292円  -50 円 (-3.7%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は大幅反落。前週末22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.3%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。育児・服飾雑貨は消耗品などを中心に堅調に推移したが、前年と比較して梅雨入りが早かったことなどから、子供衣料、ベビー・マタニティー用品の夏物衣料が低調に推移した。なお、全社売上高は同3.2%減だった。

■東京エレクトロン <8035>  18,695円  -260 円 (-1.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の上値が重い展開となっている。前週末の米国株市場はNYダウが反発したものの、半導体関連株は冴えない動きで、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズ2%強の下落、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落で引けており、この地合いを引き継いでいる。株価的には底値感も出ているが、スマートフォン向けなどの半導体需要の減速を警戒する動きは依然として根強いようだ。

■日本航空 <9201>  4,066円  -30 円 (-0.7%)  11:30現在
 JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>の下値模索の動きが続いている。直近はOPEC総会を受けて、WTI原油先物が1バレル=68ドル台半ばまで3ドル以上の急騰をみせたことで、空運セクターは燃油コスト上昇への思惑が売り材料となっている。業種別騰落率でも空運は1%以上の下落となり、11時現在、33業種中で下落率ワーストスリーに入っている状況。

■ソーバル <2186>  2,145円  +328 円 (+18.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 ソーバル<2186>が急騰、ストップ高となる400円高は2217円まで上値を伸ばし実質上場来高値を大幅更新した。株価は6月に入り急激に上値追い態勢に突入、5月末比できょうの高値まで73%の上昇と異彩を放っている。組み込みソフトの受託開発および技術者派遣を手掛けており、主要顧客である日立グループをはじめ大手電機メーカーの受注が拡大一途、IT系人材不足を追い風に収益チャンスを広げている。

■ALBERT <3906>  8,920円  +1,020 円 (+12.9%)  11:30現在
 ALBERT<3906>が1000円を超える上昇で未踏の9000円大台乗せを果たしたほか、ソーバル<2186>が一時ストップ高、ブレインパッド<3655>、シグマクシス<6088>なども買い優勢の展開となるなど人工知能(AI)関連の一角に物色資金が流入している。ビッグデータ解析や自動運転システム分野の開発が加速するなか、世界的にAIの専門家の人材争奪戦が過熱している状況にあり、この流れが株式市場にも反映されている。ALBERTは自動運転分野でのデータ分析・アルゴリズム・AI開発などの実力にトヨタ自動車<7203>が着目し、資本・業務提携に動いたことが、大相場の発端となった。このほか、AI分野に経営資源を注ぎ独自技術を有する銘柄群には、トヨタなど大資本との連携に対する思惑も漂い人気化素地が意識される状況にある。

■新都ホールディングス <2776>  246円  +25 円 (+11.3%)  11:30現在
 22日に発表した「第三者割当増資を実施」が買い材料。SAMURAI&J PARTNERS <4764> [JQG]を引受先とする222万7000株の第三者割当増資を実施する。発行価格は202円。

■アイビーシー <3920>  2,090円  +173 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 アイビーシー<3920>が全般軟調相場のなか急伸し年初来高値を更新した。IoTインフラ性能監視ツールのパイオニアであり、解析コンサルティングからサポートまでワンストップで提供できる強みを持つ。日本IBMなどとブロックチェーン技術を活用したIoTデバイス向けセキュリティーサービスの実証実験を進めていることも注目される。今月12日には、IoTセ キュリティー基盤サービス“kusabi”で利用しているブロックチェーン技術を使った電子証明システムとデバイスプロビジョニングシステムについて、5月18 日に特許を取得したことも発表している。

■日本海洋掘削 <1606>  979円  -300 円 (-23.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 日本海洋掘削<1606>はストップ安ウリ気配。22日の取引終了後、東京地方裁判所に会社更生手続きの申し立てを行い、受理されたと発表したことを受け、売り殺到状態となっている。負債総額は単体で約904億円、子会社のJDNが約321億円。これを受け、東京証券取引所は同社株を6月22日から7月22日まで整理銘柄に指定し、7月23日に上場廃止とすることを発表している。

●ストップ高銘柄
 ジェイホールディングス <2721>  1,112円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 日本海洋掘削 <1606>  979円  -300 円 (-23.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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