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【市況】日経平均は3日ぶり反落、値がさ株が支えるが主力株の軟調ぶりに注意/後場の投資戦略

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

日経平均 : 22500.45 (-192.59)
TOPIX  : 1739.42 (-11.21)

[後場の投資戦略]

 日経平均はここ2日とも陽線を付けており、本日も軟調推移ながら5日移動平均線水準まで戻りを試す場面が見られ、底堅さが意識されそうではある。外部環境の不透明感に対する警戒感が根強い一方で、投資家は「まだ買える株」を求め、足元では業績堅調な内需・ディフェンシブ系銘柄への資金流入が続く。日銀による上場投資信託(ETF)買い入れも値がさ株を支える。

 しかし、一部の値がさ株が日経平均を支える構図には違和感もある。株価位置やバリュエーション水準を考慮すると、内需・ディフェンシブ系銘柄も持続可能な株価上昇かどうか慎重に見極める必要があるように思われる。主力の自動車株や金融株は軟調な展開を強いられており、本格的な相場の持ち直しにはなお時間を要するだろう。中小型株の一角がレーティング引き上げや提携などのリリースを受けて値を飛ばしており、当面はこうした銘柄に物色が向かいやすいと考えられる。(小林大純)
《AK》

 提供:フィスコ

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