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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jディスプレ、昭電工、カプコン

カプコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジャパンディスプレイ <6740>  149円  +6 円 (+4.2%)  11:30現在
 ジャパンディスプレイ<6740>大幅高、輸出セクターが総じて売られるなかで頑強な展開をみせている。レオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に提出した大量保有報告書によると、レオスの同社株式保有比率は5.62%となり、新たに5%を超えたことが判明、これが株価を刺激する形となっている。同社株は3月下旬以降、下落歩調を強め、5月29日には109円の上場来安値まで売り込まれた。その後は底入れ反発に転じ今月18日には159円の戻り高値をつけたが、直近は140円台で強弱感が対立、売り物をこなす状況にあった。

■メガチップス <6875>  3,120円  +120 円 (+4.0%)  11:30現在
 メガチップス <6875> が全般下げ相場に逆行し反発している。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロック・ジャパンが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出したことがわかっており、需給思惑から買いが先行しているようだ。報告書によれば、ブラックロックと共同保有者のメガチップス株式保有比率は5.92%となり、新たに5%を超えたことが判明した。

■昭和電工 <4004>  4,905円  +180 円 (+3.8%)  11:30現在
 昭和電工<4004>が続伸。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は5240円から6800円に見直した。「黒鉛電極の市況・マージンは未踏の領域続く」と指摘し、業績予想を増額修正している。同証券では、これまで黒鉛電極の市況急騰・マージン拡大は一時的な事象と位置づけてきたが、持続性を伴う事象へと見方を改めた。業績面では、18年12月の連結営業利益予想を1230億円から1720億円(会社予想1370億円)、19年12月期は同1400億円から1780億円に見直している。

■弁護士ドットコム <6027>  2,770円  +84 円 (+3.1%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が3日続伸となっている。同社は21日、楽天<4755>と「楽天市場店舗限定 経営者様向けサポート制度」でサービス連携を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。「楽天市場店舗限定 経営者様向けサポート制度」は、楽天市場に出店する店舗を対象とした保証制度。弁護士コムはこの制度向けに、税理士ドットコムに登録するEC(電子商取引)モールのビジネスに知見を持つ税理士を紹介するサービスを提供する。

■カプコン <9697>  2,847円  +17 円 (+0.6%)  11:30現在
 カプコン<9697>が4日続伸。この日朝のザ・ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版で「カプコンは、任天堂の家庭用ゲーム機『ニンテンドースイッチ』向けにクラウドベースのストリーミングサービスとして配信するハイエンドゲームを増やす可能性がある」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。カプコンは、既に今年5月、ニンテンドースイッチ向けに「バイオハザード7 レジデントイービル」のクラウド版を発売している。記事によると、クラウド配信を他の作品にも広げることを検討しているという。

■Genky <9267>  4,530円  +25 円 (+0.6%)  11:30現在
 Genky DrugStores<9267>が3日続伸。午前9時ごろに発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比2.5%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。全店売上高は同10.9%増だった。また、昨年7月からの通期では、既存店売上高は同3.5%増、全店売上高は14.8%増と伸長した。

■トヨタ自動車 <7203>  7,204円  -192 円 (-2.6%)  11:30現在
 自動車株が安い。トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、マツダ<7261>などが値を下げている。為替相場が一時109円後半へと円高が進行したことに加え、ドイツのダイムラーが20日、米中貿易摩擦の影響で18年の利益見通しの下方修正を発表した。これを受け、ダイムラーの株価が急落したほか、同じくドイツのフォルクスワーゲン、アメリカのゼネラル・モーターズ、フォードなどの株価が下落。世界的な自動車株下落の流れが強まるなか、日本の自動車株にも売りが膨らんでいる。

■Jティッシュ <7774>  1,246円  -30 円 (-2.4%)  11:30現在
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>は反落している。21日の取引終了後、19年3月期の単独業績予想について、営業損益を2億5000万円の黒字から4900万円の赤字(前期2億1100万円の黒字)へ、最終損益を1億9700万円の黒字から5300万円の赤字(同2億2700万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されている。同日付で、名古屋大学・信州大学とCD19陽性の急性リンパ性白血病を対象とする自家CAR-T細胞治療薬の開発、製造、販売における特許実施許諾契約を締結することを発表しており、これに伴い契約一時金の支払いなどが発生するためという。なお、売上高は30億8000万円(前期比35.6%増)の従来予想を据え置いている。

■アプリックス <3727>  345円  +64 円 (+22.8%)  11:30現在
 アプリックス <3727> [東証M]が急反騰している。21日大引け後、スマート打刻サービス「DAKOQ(ダコク)」を7月20日に発売すると発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。「DAKOQ」は無線でスマートフォンに信号を発信する装置である“ビーコン”のそばを通るだけで打刻を記録するサービス。打刻操作が不要なほか、電源がない場所や屋外などさまざまな場所に設置可能であることなどの特徴を持つ。自社製品のビーコン「MyBeaconシリーズ」とスマートフォンアプリ「DAKOQ」、「DAKOQ」クラウドをセットで販売する予定だ。

■ジェイホールディングス <2721>  962円  +150 円 (+18.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジェイホールディングス<2721>がストップ高カイ気配。21日の取引終了後、子会社アセット・ジーニアス(AG)が、シンガポールのハッピー・インセント社からシステム開発を受注したと発表しており、これを好感した買いが入っている。ハッピー・インセント社は、ブロックチェーン技術を用いて分散型評価経済プラットフォームを活用する事業を展開している企業。今回AGが受注したのは、一般利用者による評価行動を基に当該利用者を評価するユーザー評価エンジンの構築や、悪意の利用者による不正行為を検知する不正防止エンジンの構築、さらにブロックチェーン技術を活用したユーザー評価、および評価に基づく対価の支払いに関する履歴記録プラットフォームの構築など。なお、受注金額は12万シンガポールドル(約1000万円)で、18年12月期業績への影響は軽微としている。

■佐鳥電機 <7420>  1,123円  +122 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 佐鳥電機<7420>が全体悪地合いに逆行しカイ気配スタート。同社は21日取引終了後、パナソニック<6752>と資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり投資資金が集中する格好となっている。同社はパナソニックグループの半導体調達業務を行うほか、資本面では子会社佐鳥SPテクノロジの株式の15%をパナソニックに譲渡する。佐鳥電機はNEC製品比率の高い半導体商社だが、今回のパナソニックとの提携に伴い、業容拡大に対する期待が急速に高まった。

■ソルクシーズ <4284>  1,462円  +142 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ソルクシーズ<4284>が急騰。21日に「エクスモーション」が東証マザーズへの株式上場(IPO)の承認を受けたことから、同社の筆頭株主であるソルクシーズの保有株の含み益拡大を期待した買いが集まっている。エクスモーションはシステムおよびソフトウェアに対するテクニカルコンサルティング、エデュケーションサービスを行っており、7月26日に新規上場する。目論見書によると、ソルクシーズはエクスモーションの90万株(持ち株比率71.2%)を保有する第1位の株主となっている。

■エムビーエス <1401>  1,690円  +148 円 (+9.6%)  11:30現在
 エムビーエス <1401> [東証M]が3連騰し、上場来高値を更新した。同社は外壁リフォーム会社で外壁のはく落を防止する防災コーティングを手掛けおり、大阪北部地震の発生を受けて防災関連として注目を集めている。また、業績面も好調で18年5月期の経常利益は3億1800万円と5期連続で過去最高益を更新する見通しである。第3四半期累計(17年6月-18年2月)時点の同利益は2億5400万円と通期計画に対する進捗率が79.9%に達しており、業績上方修正への期待も高まっている。

■VIX短先物 <1552>  11,810円  +620 円 (+5.5%)  11:30現在
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>は大幅続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。21日のNYダウは前日に比べ196ドル安と8日続落。依然、米中貿易摩擦の激化が懸念されており、これに伴い米VIX指数は同1.85(14.5%)ポイント高の14.64に急上昇した。こうしたなか、この日の国際VIX短期先物も連動高している。

●ストップ高銘柄
 エキサイト <3754>  1,024円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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