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【市況】<マ-ケット日報> 2018年6月20日

 20日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比276円高の2万2555円だった。前場は米中貿易摩擦激化を懸念して軟調に推移したが、後場からは中国株の回復や米国株先物の上昇を好感して上げ幅を拡大。先物の買い戻しも加わって終盤には上げ幅が300円に達する場面もあった。前場安値からの戻り幅は400円を超え目先的には下値が入った感がある。

 昨日の米国市場は一段とエスカレートする米中貿易摩擦を警戒してダウ平均は6日続落。昨年末の水準を割り込んで引けた。下げ幅は5月29日以来3週間ぶりの大きさ。ダウ平均の6連敗は今年初めてとなっている。トランプ大統領が2000億ドルの対中追加関税を検討するように指示したことが売り材料となり、中国がすぐに対抗措置を講じるとしたことで一時は400ドル超えの下げまで示現した。引き続き米国の強硬な通商政策に振り回される展開となっている。

 一方、東京市場はこうした売り材料を昨日に先行して織り込んでいただけに、序盤の日経平均の下げはある程度限定された。その後は中国上海株の上昇や円安を受けて売り方の買い戻しが活発化。指数では日経平均の上昇が突出しておりトピックスの上昇率の2倍を超えている。チャート面で日経平均は下値75日移動平均線(2万2085円)の手前で下げ止まり中長期の上昇基調を維持。一方、トピックスは75日移動平均線を割れかかっており、相場全体としては上昇基調ながらも重心の低い重ための相場といえよう。(ストック・データバンク 編集部)

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