【市況】米国株見通し：貿易摩擦の激化懸念で売り続く

S&P500先物　 2746.00（-33.75）　（18:00現在）
ナスダック100先物　 7194.50（-81.50）　（18:00現在）


　18時00分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は軟調に推移。NYダウ先物も360ドル安程度で推移している。欧州株式市場は全面安で、時間外取引のNY原油先物は0.70ドルほど下落。こうした流れを受け、19日の米株式市場は売り先行で始まるとみられる。


　トランプ米大統領が「10％の追加関税をかける2000億ドル規模の中国製品特定をUSTRに指示」と述べたことに対して、中国が追加的な関税リストを公表なら断固反撃と反発。米中貿易摩擦の激化懸念が一段強まっている。NY原油先物は、世界的な株安の広がりや資源価格の先安観浮上で売りが続くとみられる。


　本日発表となる米経済指標は、5月の住宅着工件数と住宅建設許可件数。住宅着工件数は前月を上回る増加幅になるとの見方だが、5月住宅建設許可件数は伸び悩み予想で、前日発表の6月NAHB住宅市場指数は低下しており、下振れの可能性に注意が必要かもしれない。

《KK》

　提供：フィスコ