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【経済】米中貿易戦争激化でFRBの対応に注目

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 18日の米国株式市場ではNYダウとS&P総合500種が下落、ナスダック総合指数はわずかに上昇した。米中貿易戦争に対する警戒感が高まっており、中国向け輸出が大きい企業の業績悪化が懸念されているようだ。航空機のボーイング、建設機械のキャタピラーなどがさえない動きとなったようだ。

 トランプ米大統領は先週15日、中国からの輸入品に500億ドル相当の関税を課すと発表したが、この決定を受けて中国政府も同じ規模の報復関税を米国製品に課すと発表している。トランプ大統領は輸入関税賦課について「巨額の貿易赤字を抱えている国(輸入額が輸出額を大幅に上回っている国)の方が有利になる」との見方を伝えているようだ。

 市場関係者の間では「貿易戦争が激化した場合、勝者は存在しなくなる」との見方が浮上しており、世界経済全体に深刻な影響を与える結果になると懸念されている。一部でリスク志向の後退も観測されているが、米連邦準備制度理事会(FRB)は4-6月期の米国経済は加速するとの見方に傾いており、弱気な態度ではないように思える。
《MK》

 提供:フィスコ

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