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【市況】メルカリが個人投資家のセンチメントを表す/オープニングコメント


 19日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が続くことになろう。18日の米国市場は対中貿易摩擦への懸念から売りが先行し、その後、原油相場の上昇に伴い引けにかけて下げ幅を縮小したものの、上値の重い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の22660円。円相場は1ドル110円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の下げに対する自律反発が意識されるものの、米中貿易摩擦への警戒が重石となるため、自律反発の域は脱せず、日経平均は25日線レベルでの攻防が続きそうである。また、前日の下げの一因となった大阪で発生した大地震の影響だが、一先ず市場は落ち着いており、買い戻しを誘う可能性はある。しかし、地震の影響について1週間程度は余震に注意する必要があり、引き続き手控え要因になりそうだ。

 メルカリ<4385>がきょう、東証マザーズに上場する。物色に広がりが見られない中、メルカリに短期筋の資金が集中しやすいと考えられ、初値形成後の値動きは荒くなりそうである。メルカリが好パフォーマンスを見せてくるようだと、他の中小型株への資金還流への期待も次第に高まってくることが期待される。その他、地震によるインフラ関連には短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすいほか、しばらくはディフェンシブ系に資金が向かいやすいだろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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