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【市況】18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは103ドル安、貿易摩擦への懸念が相場の重し

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは103ドル安、貿易摩擦への懸念が相場の重し

18日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は103.01ドル安の24987.47、ナスダックは0.65ポイント高の7747.02で取引を終了した。対中貿易摩擦への懸念から売りが先行。6月NAHB住宅市場指数が年初来の低水準に落ち込んだことも嫌気された。原油相場の上昇に伴い、引けにかけて下げ幅を縮小したものの、上値の重い展開となった。セクター別では、エネルギーやソフトウェア・サービスが上昇する一方で電気通信サービスや家庭用品・パーソナル用品が下落した。

製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は、尋常性乾癬治療薬が米食品医薬品局(FDA)の承認取得に失敗し、大幅下落。半導体のインテル(INTC)とメディアのウォルト・ディズニー(DIS)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け軟調推移。一方で、原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、一部アナリストが4-6月期にフリーキャッシュフローが予想を大幅に上回る可能性を指摘し上昇した。

複写機のゼロックス(XRX)は、著名投資家カール・アイカーン氏らの圧力を受けて富士フイルムとの統合計画を破棄した問題で、富士フイルムが10億ドルの賠償を求めて提訴し、先行き不透明感から売られた。

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■NY為替:米中貿易戦争や低調な米住宅関連指標でドル高一服

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円38銭まで下落後、110円60銭まで上昇し、110円56銭で引けた。米中貿易戦争への懸念や、予想を下回った米国の住宅関連指標を受け、米債利回りの低下を背景にドル買いが後退。リスク回避の円買いも優勢となった。その後、株式相場が下げ止まったため、ドル買い・円売りが再燃した。ユーロ・ドルは、1.1585ドルから1.1624ドルまで上昇し、1.1621ドルで引けた。ユーロ・円は、128円03銭から128円50銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3230ドルから1.3260ドルの狭いレンジ内でもみ合いとなった。英国中央銀行の金融政策決定会合や欧州連合(EU)離脱交渉の不透明感で、警戒感が強まりポンド売りに上値が抑制された。ドル・スイスは、0.9936フランまで下落後、0.9956フランへ反発した。


■NY原油:続伸で65.69ドル、原油増産規模圧縮の思惑も

NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油5月限終値:65.69↑0.84)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.84ドルの65.69ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて65.82ドルまで買われた。市場関係者によると、石油輸出国機構(OPEC)総会で日量30万-60万バレル程度の増産について議論されるもよう。増産規模はかなり圧縮されるとの思惑が浮上しており、原油先物相場の下支え要因となった。ユーロ安・米ドル高が一服したことも意識されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.40ドル +0.12ドル(+0.41%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.77ドル -0.39ドル(-0.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)231.39ドル -0.53ドル(-0.23%)
インテル(INTC) 53.22ドル -1.89ドル(-3.43%)
アップル(AAPL) 188.74ドル -0.10ドル(-0.05%)
アルファベット(GOOG) 1173.46ドル +21.20ドル(+1.84%)
フェイスブック(FB) 198.31ドル +2.46ドル(+1.26%)
キャタピラー(CAT) 148.68ドル -1.34ドル(-0.89%)
アルコア(AA) 45.78ドル +0.44ドル(+0.97%)
ウォルマート(WMT) 83.00ドル -0.70ドル(-0.84%)
スプリント(S) 5.55ドル +0.06ドル(+1.09%)

《SK》

 提供:フィスコ

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