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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~中小型株物色へのシフトを見極め

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中小型株物色へのシフトを見極め
■決算チェック:あかつき本社、今期営業利益29.9%増予想
■前場の注目材料:DMG森精、独で増産、100億円投資、世界年産1万5000台


■中小型株物色へのシフトを見極め

18日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。トランプ政権が中国製品500億ドル相当に対する新たな追加関税策を発表した。中国政府が直ちに報復措置の実施を表明するなど貿易戦争への懸念から、15日の米国市場では終日軟調推移となった。米朝首脳会談と日米欧の金融政策イベントを想定内の範疇で通過したものの、企業のファンダメンタルに影響してくる米中貿易摩擦が再燃しており、これが買い手控え要因として働く。

15日の日経平均は円安を受けて自律反発をみせたが、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>の2社で日経平均を約67円押し上げており、引き続きインデックスに絡んだ売買の影響が大きい。今週は19日にメルカリが東証マザーズに上場するほか、21日にSIGがジャスダック、ZUUが東証マザーズに上場する。好調なIPOを受けて、個人主体の中小型株物色が再燃する相場展開に向かうかが注目されよう。IPO銘柄への払込で一時的に拘束されていた資金が需給に刺激をもたらすことにもなりそうだ。

また、ソニー<6758>、ソフトバンクG<9984>などの株主総会が予定されており、株主総会を受けた個別物色の流れも意識される。インデックス売買に絡んで指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みつつ、個人主体の中小型株物色へのシフトを見極めたいところである。テーマ株ではAIやモバイル決済、カジノ関連に注目。

(村瀬 智一)


■あかつき本社、今期営業利益29.9%増予想

あかつき本社<8737>は15日、19年3月期業績予想を発表。売上高が前期比63.4%増の370億円、営業利益が同29.9%増の21億円を見込んでいる。不動産関連事業については、は引き続き中古不動産のリノベーション事業の強化拡大を図る。また、保有する有料老人ホーム施設の収益の拡大を見込んでいる。フィンテックを活用した新たな金融サービスへの取組みに注力する。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22851.75、+113.14)
・VIX指数は低下(11.98、-0.14)
・米国債の利回り低下
・イタリア国債の利回り低下
・日銀が大規模緩和継続

・DMG森精<6141>、独で増産、100億円投資、世界年産1万5000台
・CSP<9740>、駅の異常行動検知、監視カメラ画像、AIに学習


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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