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【通貨】ユーロ週間見通し:伸び悩みか、貿易戦争に対する警戒感残る

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■ECBの低金利政策長期化でユーロ売り強まる

先週のユーロ・ドルは下落。欧州中央銀行(ECB)は14日、金融政策の現状維持を決定し、量的緩和策の年内終了を表明したが、「政策金利は少なくとも2019年夏まで据え置く」としたことで、ユーロ売りが急速に広がった。取引レンジ:1.1543ドル-1.1851ドル。

■もみ合いか、早期利上げ観測後退で売り継続も

今週のユーロ・ドルはもみあいか。欧州中央銀行(ECB)の低金利政策は少なくとも2019年夏まで継続する見通しとなった。米国との金利差拡大が想定されることから、ユーロ売りは継続する可能性がある。ただし、米中貿易戦争に対する警戒感が高まっており、米ドル買い・ユーロ売りの取引がさらに拡大する可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.1500ドル-1.1700ドル

■弱含み、ECBの利上げ慎重姿勢を嫌気

先週のユーロ・円は弱含み。欧州中央銀行(ECB)は14日開催の理事会で量的緩和策の年内終了を表明したが、利上げに慎重な姿勢を示したことからリスク回避的なユーロ売りが活発となり、ユーロ・円は一時128円を下回った。ただ、米中貿易戦争への警戒感が高まったことでユーロ売り・米ドル買いは後退し、ユーロの対円レートの下げ幅は縮小した。取引レンジ:127円70銭-130円36銭。

■伸び悩みか、貿易戦争に対する警戒感残る

今週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は現行の低金利政策を少なくとも2019年夏まで維持する見通しであることから、日本との金利差拡大の思惑は後退し、ユーロの上値は重くなりそうだ。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロの対円レートは主に128円台で推移する可能性が高いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・19日:4月経常収支(3月:+406億ユーロ)
・22日:6月マークイット製造業PMI(予想:55.0)
・22日:6月マークイットサービス業PMI(予想:53.7)

予想レンジ:127円00銭-130円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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