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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は続落、銀行セクターに売りが広がった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 71421.20 -0.97%
14日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比700.93ポイント安(-0.97%)の71421.20で取引を終えた。72707.61から71343.71まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまでマイナス圏で推移した。銀行セクターに売りが広がったことが指数の足かせになった。米利上げに伴う通貨レアルの一段安観測などが売り手掛かりとなったもようだ。一方、原油価格の上昇などが資源セクターの支援材料となった。また、レアル安の進行に伴う利益率の拡大観測から輸出関連なども上昇した

【ロシア】MICEX指数 2253.48 -0.76%
14日のロシア株式市場は3日続落。主要指標のMICEX指数は前日比17.25ポイント安(-0.76%)の2253.48で取引を終了した。2269.10から2247.96まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、後半に下げ幅を拡大させた。政府が付加価値税(VAT)税率を従来の18%から20%に引き上げると決定したことが嫌気された。また、定年の年齢は2019年から引き上げられるとの発表も圧迫材料。政府は14日、2019年から男性と女性の定年年齢をそれぞれ63歳、65歳に引き上げる方針を示した。外部環境では、米利上げの実施を受け、ロシアからの資金流出圧力が高まった。

【インド】SENSEX指数 35599.82 -0.39%
14日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比139.34ポイント安(-0.39%)の35599.82、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同48.65ポイント安(-0.45%)の10808.05で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。米連邦準備制度理事会(FRB)が市場予想通り利上げを実施したことを受け、インドなど新興国からの資金流出懸念が一段と高まった。また、連日の上昇で足元では高値警戒感も強い。

【中国本土】上海総合指数 3044.16 -0.18%
14日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.64ポイント安(-0.18%)の3044.16ポイントと続落した。

米中貿易摩擦の激化を警戒。米メディアは昨夜、「米政権は中国からの輸入品に対する追加関税を15日にも発動する可能性がある」と報じている。中国が報復措置をとれば、貿易戦争の懸念が一段と強まる見通しだ。中国指標の下振れも逆風。取引時間中に公表された5月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが市場予想を下回っている。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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