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【市況】経済イベント通過で押し目買い/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 15日の日本株市場は反発が見込まれる。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を年内に終了する一方で、政策金利を19年夏まで据え置く方針を示したことが好感され、欧州株がほぼ全面高となった。米国市場はトランプ政権が中国に対する新たな関税計画を検討しているほか、米国債利回りの下落を受けて金融株に売りが広がり、上値の重い展開となったが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の22835円だった。円相場は1ドル110円60銭台とやや円安に振れており、前日の大引けにかけての下げに対する自律反発が意識されよう。

 また、日銀の金融政策決定会合についてはサプライズはないものの、各国の経済イベント通過によって、動きやすくなりそうである。もっとも、これまで先物主導のインデックス売買に振らされる状況が続いており、指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みながらの相場展開といったところであろう。また、昨日は日経平均の下げに引きずられる格好から中小型株が弱含んでおり、仕切り直しも意識される。

 昨日の日経平均は引けにかけて弱含んだが25日線を上回っており、直近の上昇に対する利食いの範囲内にも映る。日経平均の引けにかけての弱い動きによって、中小型株の利食いに押される格好となったが、マザーズ指数も25日線処での踏ん張りをみせており、こちらも直近のリバウンドの範囲内だろう。米中貿易摩擦は警戒されるものの、リスクオンの状況は継続しており、外部要因に振らされにくい銘柄等へは押し目買いの動きは続きそうである。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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