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【市況】15日の株式相場見通し=円安進行で買い優勢も米中経済摩擦を警戒し上値重い

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は、外国為替市場での円安・ドル高進行を好感して買い先行のスタートが予想されるものの、米トランプ政権が早ければ15日にも中国製品に対する追加関税を発動するとの観測が浮上していることへの警戒感から上値の重い推移となりそうだ。15日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=110円60銭台と前日に比べて円安・ドル高が進行している。

 14日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比25.89ドル安の2万5175.31ドルと3日続落した。欧州中央銀行(ECB)理事会は、量的緩和政策の年内終了を決定したが、超低金利は来年夏までは続く見通しを示したことから、米長期金利が低下した。また、米中貿易摩擦への懸念もあり、NYダウは下落した。ただ、ナスダック市場は上昇し最高値を更新した。シティグループやJPモルガン・チェースなど銀行株が安く、キャタピラーやボーイング、コカ・コーラも値を下げた。半面、アマゾン・ドット・コムやフェイスブック、アルファベット(グーグル)などIT関連株が高い。ナスダック総合株価指数は、前日比65.343ポイント高の7761.042と反発した。

 日程面では、黒田日銀総裁が会見、住宅宿泊事業法(民泊新法)施行に注目。海外では、米5月の鉱工業生産・設備稼働率、米6月のNY連銀製造業景況感指数、欧州5月の新車販売が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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