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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

HyAS&C <日足> 「株探」多機能チャートより

■HyAS&C <6192>  621円 (+100円、+19.2%) ストップ高

 ハイアス・アンド・カンパニー <6192> [東証M]が急反騰ストップ高。13日大引け後に発表した18年4月期の連結経常利益は前の期比17.2%増の3.5億円で着地。続く19年4月期は前期比33.5%増の4.7億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。同社は中小の工務店など向けにビジネスモデルの提案などのコンサルティングを手掛ける。今期は引き続き主力のデザイナーズ注文住宅の受注増加を背景にロイヤルティ収入が伸び、35.2%の大幅増収を見込む。併せて、今期の年間配当は3.4円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は27.8%増配とする方針としたことも支援材料となった。

■フジトミ <8740>  317円 (+44円、+16.1%) 一時ストップ高

 フジトミ <8740> [JQ]が急反騰、一時ストップ高。14日付の日本経済新聞で「商品先物取引会社のサンワード貿易、日産証券、フジトミなどが人工知能(AI)を活用した自動売買システムを年内にも導入する検討に入った」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、導入を検討しているのは、投資家の好みに応じて売買戦略の組み合わせを提案するシステムという。顧客への助言にシステムを役立て、顧客層の拡大を図るのが狙いとしている。

■フュトレック <2468>  746円 (+100円、+15.5%) ストップ高

 フュートレック <2468> [東証2]が急反騰ストップ高。同社は音声認識システムの開発で強みを持つ。13日取引終了後、AI・音声技術を専門とする中国ベンチャー大手IFLYTEKと音響処理技術に関するパートナーシップ契約を締結したことを発表、これを材料視する買いが集中した。株価は600~700円の底値ゾーンでもみ合いを続けていたこともあって、値ごろ感からの追随買いも誘った。

■ALBERT <3906>  5,760円 (+580円、+11.2%)

 ALBERT <3906> [東証M]が急速に上値を伸ばしたほか、ブレインパッド <3655> が3日続伸、RPAホールディングス <6572> [東証M]も前日の大幅高に続き上値追い態勢にあるなど人工知能(AI)関連株の一角に買い注文が集まった。韓国サムスン電子がAI開発に本腰を入れる方針が伝わっていることや、中国もAI技術を2030年までに世界最先端レベルに引き上げる目標を掲げるなど、世界がAI分野で主導権を握るべく取り組みを加速させている。東京市場でも同関連株に位置づけられる銘柄群は断続的に物色の矛先が向いている。

■ASB機械 <6284>  5,920円 (+380円、+6.9%)

 東証1部の上昇率5位。日精エー・エス・ビー機械 <6284> が続急伸。水戸証券は13日、同社株のレーティングを新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は6500円に設定した。同社はPETボトル用ブロー成形機メーカー。時間当たり生産本数が飛躍的に増加したワンステップ機を開発したことにより、いままでターゲットではなかった大手グローバルメーカーを開拓したとみられることなどを評価。18年9月期の連結営業利益は会社予想68億円に対して75億円(前期比23%増)への増額修正を予想している。

■山王 <3441>  1,208円 (+68円、+6.0%)

 山王 <3441> [JQ]が急反発。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年8月-18年4月)連結決算が、売上高62億7200万円(前年同期比16.3%増)、営業利益1億6100万円(同6.1倍)、純利益6600万円(同37.0%減)と大幅営業増益となり、18年7月期通期予想の営業利益9000万円を上回って着地したことが好感された。自動車部品の電子化や工場の自動化・IoT化の進展に伴い、車載・産業機器向け市場での部品需要が拡大。また、主力市場である通信・民生向け市場でも高速伝送に対応した新製品需要が発生しており、これらを受けて事業環境の好調が継続していることが背景にあるという。なお通期業績予想は、足もとの好環境を受けて売上高を78億円から83億円(前期比13.4%増)へ上方修正したが、第4四半期以降に設備投資や新製品立ち上げコストの発生が見込まれることから、営業利益は9000万円(同10.8倍)、純利益は2500万円(同63.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■日総工産 <6569>  6,130円 (+320円、+5.5%)

 東証1部の上昇率7位。日総工産 <6569> が続急伸で上場来高値更新となったほか、UTグループ <2146> [JQ]、トラスト・テック <2154> 、テクノプロ・ホールディングス <6028> 、アルプス技研 <4641> など製造業向け技術者派遣を手掛ける企業に買いが集まった。自動車や電機業界など製造業向け技術者不足が顕著で、同分野に特化した人材サービスを手掛ける企業群の業績は軒並み増収増益路線を走っている。海外株式市場や為替などの影響を受けにくい派遣企業は、内需株との位置づけで、改めて好調な業績が買いの根拠となり資金を引き寄せている。

■リネットJ <3556>  692円 (+34円、+5.2%) 一時ストップ高

 リネットジャパングループ <3556> [東証M]が急反発、一時ストップ高まで買われた。14日、知的障がいのある人のスポーツの祭典「2018年 第7回スペシャルオリンピックス日本 夏季ナショナルゲーム・愛知」(スペシャルオリンピックス2018・愛知)に協賛し、パソコンのリサイクルを通じて支援ができるプログラムを開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。同プログラムは、企業・学校・個人などから不用になったパソコンを回収し、レアメタルなどの“都市鉱山”を回収するというもの。リサイクルの現場では、知的障がいのある人がパソコンの解体作業などで活躍していることからこれを支援するほか、大会運営の支援としてパソコンをリサイクルした資源売却益の一部(パソコン回収1台につき50円)を寄付するという。なお、取り組みの第1弾としてトヨタ自動車 <7203> と連携するとしており、トヨタの従業員個人が所有するパソコンを提供する形で取り組みを行うとしている。

■ユーザベース <3966>  3,300円 (+150円、+4.8%)

 ユーザベース <3966> [東証M]が3日続伸。13日の取引終了後、経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム「J-Startup」の対象企業に採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「J-Startup」は、経済産業省がスタートさせた、世界で戦い、勝てるスタートアップ企業を生み出し、革新的な技術やビジネスモデルで世界に新しい価値を提供することを目的としたプログラム。有識者が推薦した成長スタートアップ企業を選定し、大企業やベンチャーキャピタル、アクセラレーターなどの「J-Startup Supporters」とともに、海外展開も含め官民一丸となって集中的にサポートするとしている。

■アクロディア <3823>  346円 (+15円、+4.5%)

 アクロディア <3823> が3日ぶりに反発。13日の取引終了後、Android搭載スマートフォン向けソリューション「Multi-package Installer for Android」(MPI for Android)が、ソフトバンク(東京都港区)の店頭デモ端末に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。現在、携帯電話販売店では、店頭スタッフが1台ずつ手動で初期化を行っている日々のメンテナンスに対して、当日のユーザー操作履歴を自動で消去し、次の営業日にそのまま店頭デモ端末として利用できるようにしたソリューション。これにより店頭スタッフの作業負担が大幅に軽減できるようになるという。なお、今回のソフトバンクによる採用で、国内主要3キャリア全てに導入されることになったとしている。

■アゼアス <3161>  623円 (+26円、+4.4%)

 アゼアス <3161> [東証2]が大幅反発。13日大引け後に発表した18年4月期の連結経常利益は前の期比26.3%増の2億2600万円で着地。続く19年4月期も前期比30.1%増の2億9400万円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の防護服・環境資機材事業で商品開発機能を強化するほか、たたみ資材事業、アパレル資材事業、中国子会社事業で一層の効率化を図り、3期連続の増益を目指す。併せて、リストバンド型の作業者向け身体状況モニタリングシステムをホシデン <6804> と共同で展開すると発表したことも評価材料となった。

■CTS <4345>  1,102円 (+37円、+3.5%)

 シーティーエス <4345> が4連騰し実質上場来高値を更新。東海東京調査センターが13日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を822円から1400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年3月期業績について、会社側では営業利益17億2000円(前年比14.0%増)を見込んでいるが、同センターでは18億円に上振れを予想。システム事業の17年3月からサービスを開始したモバイル固定IP電話サービスが寄与するほか、測量計測事業は「i-Construction」が国直轄の「土木」工事から一部の都道府県へ広がり、測量機器および計測システムのレンタル・販売の伸びが続くと判断したという。

■セメダイン <4999>  1,008円 (+30円、+3.1%)

 セメダイン <4999> [東証2]が続伸大幅高。同社は5月11日、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は290億円(前期比3.9%増)、経常利益は14億円(同33.6%増)、最終利益は10億円(同49.9%増)を見込んでいる。今期は、スマートフォン製造用など、電機・電子部品市場向け接着剤の売上増加が見込めるのに加え、国内のサイディングメーカーや住宅設備メーカー向けの建築用接着剤・シーリング材も底堅い推移が予想される。

■都築電 <8157>  1,175円 (+33円、+2.9%)

 都築電気 <8157> [東証2]が全般下げ相場に抗して6日続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いた。コンピューター分野の研究開発で業界を先駆する富士通グループのディーラーで通信と情報システムを主力としている。企業や官庁の情報セキュリティーの重要性が叫ばれるなか、同社は組織改革を行い対策レベル向上のため「都築CSIRT(シーサート)」を新設している。今後もサイバーセキュリティーに関連する人材育成に前向きに取り組む構えにあり、同関連株としての切り口で人気に火がついている。

■コスモス <6772>  264円 (+7円、+2.7%)

 産業機器用可変抵抗器や車載用電装部品を手掛ける東京コスモス電機 <6772> [東証2]が3日ぶり反発。PERは13倍台、PBR1倍水準と株価指標面では割安感がある。同社が5月18日に発表した19年3月期通期の連結業績予想で、売上高105億円(前期比2.5%増)、経常利益5億円(同53.8%増)、純利益3億円(同20.5%増)と大幅増益を見込み、年間配当は前期比実質10円増の40円を予定している。モデルチェンジなどの影響で、既存製品の売り上げは減少が見込まれるものの、白河コスモス電機で新機種となる非接触センサの生産ラインを3本稼働させることや、中国広州東高志電子の新工場が通年で稼働することなどから売上高は増加する見通しだ。

■山洋電 <6516>  8,910円 (+220円、+2.5%)

 山洋電気 <6516> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を1万0500円→1万3000円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、サーボシステム部門が生産活況なうえ、クーリングシステム部門はITインフラ向け需要が堅調と業績は好調と指摘。調整中の株価は決算を通じた実態評価により、上昇に転じると予想している。同証券ではサーボシステム部門の需要想定引き上げと利益率改善などを踏まえ、19年3月期の営業利益予想を95億円→107億円(会社計画は110億円)、20年3月期を107億円→128億円に上方修正した。

■エボラブルA <6191>  2,479円 (+52円、+2.1%)

 エボラブルアジア <6191> が3日続伸し年初来高値を更新。同社が13日取引終了後に発表した5月度の取扱高(速報値)は、57億6286万円(前年同月比79%増)と高水準の伸びとなったことが好感された。

■京三 <6742>  838円 (+14円、+1.7%)

 京三製作所 <6742> が続伸。水戸証券は13日、同社株のレーティング「B+」を継続するとともに、目標株価を850円から980円へ引き上げた。同社は信号大手。19年3月期の連結営業利益は前期比8%増の55億円が見込まれているが、今期はJR各社や台湾の信号設備が見込めるほか、電気機器事業の半導体製造装置用電源装置の伸びも期待でき58億円への増額修正を予想。20年3月期の同利益は60億円への増益を見込んでいる。

■富士電機 <6504>  854円 (+14円、+1.7%)

 富士電機 <6504> が4日続伸。大和証券は13日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は910円から970円に見直した。持続的な業績拡大と電気自動車(EV)向け成長シナリオを評価している。19年3月期の連結営業利益は前期比5%増の585億円の見通しだが、為替の前提が1ドル=105円に置かれている点などから「保守的な見通し」と指摘。同証券では前期比12%増の625億円への増額修正を予想している。また、19年からEV向けパワー半導体の販売が本格化する点なども評価している。

■エイチーム <3662>  2,624円 (+37円、+1.4%)

 エイチーム <3662> がしっかり。13日の取引終了後、新感覚リアルタイムRPG「ユニゾンリーグ」が累計950万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「ユニゾンリーグ」は、14年12月に配信を開始したスマートフォン向けRPGで、友達と一緒に必殺技を決めるなど、リアルタイムにわいわい楽しめるのが特徴。今回、950万DLを突破したことを記念して、記念キャンペーンを実施するとしている。

■オプトHD <2389>  2,132円 (+29円、+1.4%)

 オプトホールディング <2389> が続伸し、年初来高値を更新した。13日大引け後、18年12月期の連結最終利益を従来予想の6億円→14億円に2.3倍上方修正。従来の40.7%減益予想から一転して38.5%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。東証マザーズへ新規上場する子会社ライトアップ <6580> [東証M]の株式売却に伴い、売却益11.3億円が発生することが最終利益を押し上げる。

■日本郵船 <9101>  2,325円 (+25円、+1.1%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> 、NSユナイテッド海運 <9110> など海運株が総じて買われ、業種別騰落率でも33業種中値上がり率トップとなった。全体相場の戻り局面でも海運セクターは株価の出遅れ感が目立っていたが、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が5月末を境に戻り足を強めており、これが見直し買いの足掛かりとなっている。また、郵船、商船三井、川崎汽のコンテナ船事業統合で発足した「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス」の業績好調見通しなども買いに反映されている。

■オウケイウェイヴ <3808>  4,115円 (+40円、+1.0%)

 オウケイウェイヴ <3808> が反発。13日の取引終了後、無配を見込んでいた18年6月期配当について、期末に6期ぶり復配となる7円50銭を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。通期業績が計画を上回る見込みとなることから、普通配当2円50銭を実施するのに加えて、18年7月15日に創業20周年を迎えるのを記念して記念配当5円を行うとしている。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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