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【市況】米国株見通し:小売売上高改善で反発期待


S&P500先物  2776.75(-2.25) (17:00現在)
ナスダック100先物  7218.00(-13.00) (17:00現在)

17時時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は小安く推移している。NYダウ先物は30ドル安程度で推移。欧州株式市場は安く推移している。米原油先物はほぼ横ばい推移となっている。こうした流れを受け、14日の米株式市場はやや売り先行で始まるとみられる。

13日の相場を振り返ると、トランプ米政権が15日にも中国製品に対する追加関税を発動するという報道で同日午後に相場が一時的に下げた後、前日比プラスまで戻した。そこへ、米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加利上げの実施を発表、年内の想定利上げ回数が市場予想コンセンサスの1回を上回る2回に増える可能性が示唆されたため、同日の相場は再び下落し、安くなって大引けを迎えた。貿易摩擦問題については、市場にとって大きな懸念材料であることに間違いはないが、中国政府は交渉による解決を優先する姿勢を明確にしており、トランプ米大統領も強硬姿勢で相手国の譲歩を最大限に引き出しつつ、自らを優位な立場に持っていこうとする交渉戦術であることが市場で十分に認識されている。このため、貿易摩擦問題については、投資家の間で過剰な反応を抑え、事態の推移を見守ろうとする姿勢がみられるようになりつつあり、本日の米株式市場で大きな影響が残るリスクは限定的とみられる。

本日発表される5月小売売上高で米国経済の4番バッターである個人消費が改善基調を強めていることが確認される可能性は高い。これを機に、米国経済の先行きに楽観的な見方を強め始めた投資家が押し目買いに動き、ハイテク株や金融株をリード役に、14日の米株式市場は反発に転じると予想される。

《KK》

 提供:フィスコ

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