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2018年06月14日15時34分

【特集】GセブンHD Research Memo(4):2019年3月期も収益性向上と過去最高業績を目指していく

GセブンHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

1. 2019年3月期の業績見通し
G-7ホールディングス<7508>の2019年3月期の連結業績は、売上高が前期比8.5%増の130,000百万円、営業利益が同15.6%増の5,000百万円、経常利益が同20.4%増の5,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.7%増の2,800百万円と4期連続で過去最高業績を更新する見通しだ。

主力のオートバックス、業務スーパー事業が新規出店効果もあって2ケタ増収増益となり、業績のけん引役となる。また、バイクワールドや「めぐみの郷」や川瀬食品についても収益改善施策に取り組むことで黒字化を目指していく。グループ店舗数は前期末比36店舗増の436店舗と積極的な店舗展開を進めていく方針。また、店舗当たりの在庫コントロール、経費コントロールや粗利益率アップ、従業員1人当たり生産性向上に取り組んでいくことで、売上高経常利益率を前期比0.4ポイント上昇の4.2%に引き上げていく。M&Aについても従来と同様、既存事業とのシナジー効果が期待できる案件については積極的に検討して行く方針に変わりはない。


オートバックス、業務スーパー事業は2ケタ増収増益を目指す
2. 事業セグメント別見通し
(1) オートバックス・車関連事業
2019年3月期のオートバックス・車関連事業は増収増益となる見通し。このうち、主力のG-7・オート・サービスは売上高で前期比11.7%増、営業利益で同28.0%増を計画している。「オートバックス」の新規出店は7店舗を計画しており、期末で75店舗体制となる。売上計画には新規出店効果は織り込んでおらず、既存店の増収で達成していく目標となっている。計画達成のための施策として来店客数の増加、来店買上客数の増加、タイヤやバッテリーなどの付加価値の高い消耗品やサービス(車検、鈑金・塗装)の売上拡大に注力していく方針となっている。

来店客数の増加では、SNSを活用した集客施策を店舗ごとに実施する。新商品やバーゲンセールの情報、車検サービス等の予約状況などをSNSで発信していくことで、来店客数を増やしていく。また、買上客数の増加については、商品の陳列方法を工夫するなど消費者が商品を選びやすいような売場を構築することで実現していく。2018年3月期も不採算店舗のうち7店舗で大幅改装を実施した結果、買上客数が増加し黒字転換した店舗も出るなど一定の効果が出ており、2019年3月期においても同様の取り組みを進めていく。

同社ではこれら施策で店舗当たり売上高を拡大していくことに加えて、粗利率アップ、在庫コントロール、経費コントロールを行うことで、収益性の一段の向上を図っていく考えだ。同社では店舗活性プロジェクトチーム(7名)を作り、こうした取り組みを支援していくほか、店舗・人材開発室(3名)を新設し、新規出店のための物件探しや人材の採用・育成に注力することで、今後は年間数店舗ペースで出店拡大を目指していく方針となっている。

「バイクワールド」についてはバイク王&カンパニーとの協業なども含め、黒字化に向けた取り組みを推進していくほか、海外ではマレーシアで「バイクワールド」の2店舗目、「オートバックス」の1店舗目の黒字化が見込まれている。

Crown Tradingについては、G-7・オート・サービスとの連携を強化し、自動車の輸出販売を拡大していく計画となっている。前期までは売上げの7割強がマレーシア向けで占められていたが、アフリカやその他アジアの国にも輸出先を広げることで売上高を25?30億円まで拡大していく計画だ。また、収益性向上施策として、在庫水準を前期末の3分の1まで絞り込み、在庫回転率を高めることで1台当たりの粗利益増を目指している。中古車は保有期間が長くなるほど販売価格も低下するため(=収益性低下)、保有期間を短くすることが収益性向上に直結することになる。

(2) 業務スーパー・こだわり食品事業
業務スーパー・こだわり食品事業は増収増益が続く見通し。主力の業務スーパー事業を展開するG-7スーパーマートの売上高は前期比12.0%増、営業利益は同26.4%増と2ケタ増収増益を見込んでいる。新規出店は北海道、九州、首都圏などで10店舗を計画。既存店の売上も引き続き2?3%程度の伸びを見込んでいる。粗利益率については前期並みの水準を想定し、販管費の抑制と増収効果で利益率の向上を図っていく方針だ。

G-7ミートテラバヤシも売上高で前期比11.2%増、営業利益で同10.9%増と2ケタ増収増益を見込んでいる。新規出店は8店舗を計画しており、既存店の売上増も加わって好調を持続する見通しだ。また、G7ジャパンフードサービスは、こだわり食品事業で増収増益を見込んでいる。なお、2019年3月期はレストラン事業において新業態のFC展開も予定している。

(3) その他事業
その他事業に関しては増収、営業損益の黒字転化を見込んでいる。「めぐみの郷」に関しては商品廃棄ロスの問題を解消するため、2018年4月より仕入販売方法を買取販売方式から委託販売方式(販売手数料収入を徴収)に切り替えており、収益の改善が見込まれる。在庫リスクを生産者側が負担する格好となるが、販売価格も生産者側で決定できるメリットもあり、直近で仕入状況に影響は出ていないもようだ。また、2018年5月よりG7アグリジャパン本社内に集配所を新設し、食品スーパーや道の駅などへの卸販売も開始している。小売りだけでなく卸売も始め流通量を拡大していくことで通期の黒字転換を目指していく。なお、「めぐみの郷」の新規出店については5店舗を計画している。

コインランドリーサービス事業については、既存店舗の収益化を優先的に取り組み、黒字化を達成した段階で新規出店を再開する計画となっている。また、スイーツ事業の出店計画に関しては、シュークリーム専門店「クロッカンシューザクザク」を1店舗出店する計画だが、その他の業態は既存店舗における収益化を優先して取り組んでいく。そのほか、2019年3月期は女性専用フィットネスクラブ「カーブス」((株)カーブスジャパン/FC契約)を3店舗出店し、合計20店舗に拡大する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《MH》

 提供:フィスコ
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