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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ALBERT、山王、リネットJ

ALBERT <日足> 「株探」多機能チャートより
■ALBERT <3906>  5,760円  +580 円 (+11.2%)  本日終値
 ALBERT<3906>が急速に上値を伸ばしたほか、ブレインパッド<3655>が3日続伸、RPAホールディングス<6572>も前日の大幅高に続き上値追い態勢にあるなど人工知能(AI)関連株の一角に買い注文が集まった。韓国サムスン電子がAI開発に本腰を入れる方針が伝わっていることや、中国もAI技術を2030年までに世界最先端レベルに引き上げる目標を掲げるなど、世界がAI分野で主導権を握るべく取り組みを加速させている。東京市場でも同関連株に位置づけられる銘柄群は断続的に物色の矛先が向いている。

■山王 <3441>  1,208円  +68 円 (+6.0%)  本日終値
 山王<3441>が急反発。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年8月~18年4月)連結決算が、売上高62億7200万円(前年同期比16.3%増)、営業利益1億6100万円(同6.1倍)、純利益6600万円(同37.0%減)と大幅営業増益となり、18年7月期通期予想の営業利益9000万円を上回って着地したことが好感された。自動車部品の電子化や工場の自動化・IoT化の進展に伴い、車載・産業機器向け市場での部品需要が拡大。また、主力市場である通信・民生向け市場でも高速伝送に対応した新製品需要が発生しており、これらを受けて事業環境の好調が継続していることが背景にあるという。なお通期業績予想は、足もとの好環境を受けて売上高を78億円から83億円(前期比13.4%増)へ上方修正したが、第4四半期以降に設備投資や新製品立ち上げコストの発生が見込まれることから、営業利益は9000万円(同10.8倍)、純利益は2500万円(同63.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■リネットJ <3556>  692円  +34 円 (+5.2%) 一時ストップ高   本日終値
 リネットジャパングループ<3556>が一時ストップ高まで買われた。午前10時ごろ、知的障がいのある人のスポーツの祭典「2018年 第7回スペシャルオリンピックス日本 夏季ナショナルゲーム・愛知」(スペシャルオリンピックス2018・愛知)に協賛し、パソコンのリサイクルを通じて支援ができるプログラムを開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。同プログラムは、企業・学校・個人などから不用になったパソコンを回収し、レアメタルなどの“都市鉱山”を回収するというもの。リサイクルの現場では、知的障がいのある人がパソコンの解体作業などで活躍していることからこれを支援するほか、大会運営の支援としてパソコンをリサイクルした資源売却益の一部(パソコン回収1台につき50円)を寄付するという。なお、取り組みの第1弾としてトヨタ自動車<7203>と連携するとしており、トヨタの従業員個人が所有するパソコンを提供する形で取り組みを行うとしている。

■アクロディア <3823>  346円  +15 円 (+4.5%)  本日終値
 アクロディア<3823>が3日ぶりに反発。13日の取引終了後、Android搭載スマートフォン向けソリューション「Multi-package Installer for Android」(MPI for Android)が、ソフトバンク(東京都港区)の店頭デモ端末に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。現在、携帯電話販売店では、店頭スタッフが1台ずつ手動で初期化を行っている日々のメンテナンスに対して、当日のユーザー操作履歴を自動で消去し、次の営業日にそのまま店頭デモ端末として利用できるようにしたソリューション。これにより店頭スタッフの作業負担が大幅に軽減できるようになるという。なお、今回のソフトバンクによる採用で、国内主要3キャリア全てに導入されることになったとしている。

■アゼアス <3161>  623円  +26 円 (+4.4%)  本日終値
 アゼアス <3161> [東証2]が大幅高。13日大引け後に発表した18年4月期の連結経常利益は前の期比26.3%増の2億2600万円で着地。続く19年4月期も前期比30.1%増の2億9400万円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の防護服・環境資機材事業で商品開発機能を強化するほか、たたみ資材事業、アパレル資材事業、中国子会社事業で一層の効率化を図り、3期連続の増益を目指す。併せて、リストバンド型の作業者向け身体状況モニタリングシステムをホシデン <6804> と共同で展開すると発表したことも評価材料となった。

■セメダイン <4999>  1,008円  +30 円 (+3.1%)  本日終値
 セメダイン<4999>は続伸。同社は5月11日、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は290億円(前期比3.9%増)、経常利益は14億円(同33.6%増)、最終利益は10億円(同49.9%増)を見込んでいる。今期は、スマートフォン製造用など、電機・電子部品市場向け接着剤の売上増加が見込めるのに加え、国内のサイディングメーカーや住宅設備メーカー向けの建築用接着剤・シーリング材も底堅い推移が予想される。

■都築電気 <8157>  1,175円  +33 円 (+2.9%)  本日終値
 都築電気<8157>が全般下げ相場に抗して6日続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いた。コンピューター分野の研究開発で業界を先駆する富士通グループのディーラーで通信と情報システムを主力としている。企業や官庁の情報セキュリティーの重要性が叫ばれるなか、同社は組織改革を行い対策レベル向上のため「都築CSIRT(シーサート)」を新設している。今後もサイバーセキュリティー関連する人材育成に前向きに取り組む構えにあり、同関連株としての切り口で人気に火がついている。

■東京コスモス電機 <6772>  264円  +7 円 (+2.7%)  本日終値
 産業機器用可変抵抗器や車載用電装部品を手掛ける東京コスモス電機<6772>は3日ぶり反発。PERは13倍台、PBR1倍水準と株価指標面では割安感がある。同社が5月18日に発表した19年3月期通期の連結業績予想で、売上高105億円(前期比2.5%増)、経常利益5億円(同53.8%増)、純利益3億円(同20.5%増)と大幅増益を見込み、年間配当は前期比実質10円増の40円を予定している。モデルチェンジなどの影響で、既存製品の売り上げは減少が見込まれるものの、白河コスモス電機で新機種となる非接触センサの生産ラインを3本稼働させることや、中国広州東高志電子の新工場が通年で稼働することなどから売上高は増加する見通しだ。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  1,903円  +400 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 兵機海運 <9362>  2,398円  +400 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 コムシード <3739>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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