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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):郵船、ヤーマン、任天堂

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本郵船 <9101>  2,325円  +25 円 (+1.1%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が総じて買われ、業種別騰落率でも33業種中値上がり率トップとなった。全体相場の戻り局面でも海運セクターは株価の出遅れ感が目立っていたが、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が5月末を境に戻り足を強めており、これが見直し買いの足掛かりとなっている。また、郵船、商船三井、川崎汽のコンテナ船事業統合で発足した「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス」の業績好調見通しなども買いに反映されている。

■オウケイウェイヴ <3808>  4,115円  +40 円 (+1.0%)  本日終値
 オウケイウェイヴ<3808>が反発。13日の取引終了後、無配を見込んでいた18年6月期配当について、期末に6期ぶり復配となる7円50銭を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。通期業績が計画を上回る見込みとなることから、普通配当2円50銭を実施するのに加えて、18年7月15日に創業20周年を迎えるのを記念して記念配当5円を行うとしている。

■ナカニシ <7716>  2,493円  +8 円 (+0.3%)  本日終値
 ナカニシ<7716>が連日の上場来高値更新。歯科用ハンドピース(回転機器)で世界屈指の実力。18年1~3月期は国内売り上げが前年同期比4割増と高水準の需要を捉えているほか、欧米などでも2ケタ伸長ペースで足もとの好調な収益を見直す動きが出ている。1~3月期営業利益は前年同期比52%増の28億4300万円と急拡大しており、18年12月期通期計画は前期比強含み横ばいの95億6400万円を見込むが、進捗率からみて上振れする可能性がある。信用買い残も枯れた状態で戻り売り圧力のない青空圏を走る展開に。

■ヤーマン <6630>  2,110円  -487 円 (-18.8%) 一時ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 ヤーマン<6630>は急反落。13日の取引終了後に発表した19年4月期の連結業績予想で、売上高251億100万円(前期比9.0%増)、営業利益50億1500万円(同6.9%減)、純利益31億5000万円(同7.3%減)と増収減益を見込むことが嫌気された。ショップインショップや直営店の出店を加速させることで売上高は増収を見込む。ただ、さらなる業績拡大に向けた優秀な人材の確保やブランディング強化のための広告宣伝活動活発化が見込まれることから、減益を余儀なくされる見通しだ。なお、18年4月期決算は、売上高230億3000万円(前の期比15.3%増)、営業利益53億8500万円(同53.7%増)、純利益33億9900万円(同49.8%増)だった。

■任天堂 <7974>  37,130円  -1,990 円 (-5.1%)  本日終値
 任天堂<7974>が大幅続落。米ロサンゼルスで開催中の世界最大のゲーム見本市「E3」に合わせて発表した新作ゲーム情報にサプライズはなく、「ニンテンドースイッチ」の米国販売がピークアウトしたとの思惑なども重なり売り材料となった。海外ファンドの売りが観測されるなか、前日は一部個人投資家資金が買い向かう形となっていたが、足もとは短期筋中心の投げが下げを助長している。

■アイフル <8515>  356円  -13 円 (-3.5%)  本日終値
 アイフル<8515>が3日ぶりに反落。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は455円から385円に見直した。バリュエーション手法を「ノーマルPER法」から「資本コスト比の長期ROE予想」に切り替えたことに伴うもの。高成長は評価するが「フロー」から「ストック」へ基準を移すことで投資評価を引き下げている。

■東建コーポレーション <1766>  10,030円  -290 円 (-2.8%)  本日終値
 東建コーポレーション<1766>は朝高後マイナスに転じた。13日の取引終了後に発表した19年4月期の連結業績予想で、売上高3384億6600万円(前期比3.0%増)、営業利益198億8300万円(同1.1%増)、純利益135億1800万円(同7.4%増)と4期連続で営業最高益を見込んでいることから買い優勢でスタートしたが、営業利益で210億円強を見込んでいた市場予想を下回ることがその後の売りにつながったようだ。建設事業は、18年4月期の単体受注高が前の期に比べて減少したことや建設資材価格の値上がりが予想されることから減収減益を見込む。一方、不動産賃貸事業は管理物件件数の増加で各種手数料収入が増加するほか、入居率が年間を通じて好調を維持するとみられることから増収増益を見込んでおり、建設事業の不調をカバーする見込みだ。なお、年間配当は前期比20円増の200円を予定している。18年4月期決算は、売上高3285億6700万円(前の期比7.6%増)、営業利益196億7400万円(同12.6%増)、純利益125億8300万円(同2.0%増)だった。

■HyAS&C <6192>  621円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 ハイアス・アンド・カンパニー <6192> [東証M]がストップ高。13日大引け後に発表した18年4月期の連結経常利益は前の期比17.2%増の3.5億円で着地。続く19年4月期は前期比33.5%増の4.7億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。同社は中小の工務店など向けにビジネスモデルの提案などのコンサルティングを手掛ける。今期は引き続き主力のデザイナーズ注文住宅の受注増加を背景にロイヤルティ収入が伸び、35.2%の大幅増収を見込む。併せて、今期の年間配当は3.4円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は27.8%増配とする方針としたことも支援材料となった。

■フジトミ <8740>  317円  +44 円 (+16.1%) 一時ストップ高   本日終値
 フジトミ<8740>は一時ストップ高。きょう付の日本経済新聞で「商品先物取引会社のサンワード貿易、日産証券、フジトミなどが人工知能(AI)を活用した自動売買システムを年内にも導入する検討に入った」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、導入を検討しているのは、投資家の好みに応じて売買戦略の組み合わせを提案するシステムという。顧客への助言にシステムを役立て、顧客層の拡大を図るのが狙いとしている。

■フュートレック <2468>  746円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 フュートレック<2468>がストップ高。同社は音声認識システムの開発で強みを持つ。13日取引終了後、AI・音声技術を専門とする中国ベンチャー大手IFLYTEKと音響処理技術に関するパートナーシップ契約を締結したことを発表、これを材料視する買いが集中した。株価は600~700円の底値ゾーンでもみ合いを続けていただけこともあって、値ごろ感からの追随買いも誘った。

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