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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、マネフォ、レオパレス

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  43,750円  +1,350 円 (+3.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 任天堂<7974>が続伸。「ポケモン公式ツイッター」などで、この日にポケットモンスターに関する重大発表があると発表しており、発表に対する期待感から買いが入っている。なお、同社株価は5月中旬から急落し、5月28日には年初来安値4万1520円をつけるなどしていただけに、自律反発への期待もあるようだ。

■マネーフォワード <3994>  5,060円  +95 円 (+1.9%)  11:30現在
 マネーフォワード<3994>が反発している。29日の取引終了後、運営する「マネーフォワードファンド」を通じて、インドで資産管理・投資情報プラットフォーム「ORO Wealth」を提供するフィンテック企業アルファ・フィンテック社に出資したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「ORO Wealth」は16年の創業以来、インド国内で初めて仲介手数料ゼロを実現した投資信託の直接販売プラットフォーム。マネーフォワードでは今回の出資を通じて「ORO Wealth」との協業やノウハウ共有などを実施するほか、オブザーバーとして取締役会に参加するという。また今後は、急拡大が予想されるインドのフィンテック市場への出資機会を模索するとしている。なお、マネーフォワードの海外企業への出資は2例目で、インド企業への出資は初となる。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,821円  +22 円 (+1.2%)  11:30現在
 菱洋エレクトロ <8068> が続伸。29日大引け後、19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比39.3%増の4.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。携帯ショップ用端末やPC周辺機器向け半導体の販売が落ち込み減収だったものの、売上原価の減少を背景に利益率が改善し、大幅増益を達成した。上期計画の6億円に対する進捗率は76.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■横河電機 <6841>  1,966円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在
 横河電機<6841>が7日ぶりに反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を2300円から2700円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券によると、従来の見方である「課題解決型ストックビジネス強化による業績貢献拡大」はまだ本格的に織り込めないとしながらも、競争力の高いLNG関連での受注回復が業績ドライバーになるとの見方と追加。決算発表後の株価下落に加えて、受注環境の好転に伴う株価バリュエーションの切り上がりが見込まれるとしている。

■レオパレス21 <8848>  731円  -93 円 (-11.3%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 レオパレス21<8848>は大幅安。同社は29日、アパートの屋根裏に延焼や音漏れを防ぐ壁が設置されていない建築基準法違反の疑いのある物件が見つかり、全ての施行物件3万7853棟を調査すると発表した。調査は2019年6月までに終え、同年10月には補修工事を完了する予定としている。建築基準法違反の疑い発覚による信頼性の低下と、補修工事費用発生による業績への懸念から売りが優勢となっているようだ。

■宇部興産 <4208>  3,160円  -170 円 (-5.1%)  11:30現在
 宇部興産<4208>が大幅続落となっている。同社は29日、子会社の関東宇部コンクリート工業が製造する生コンクリートについて、建築基準法に基づく国土交通大臣認定および日本工業規格(JIS)認証の仕様への不適合が判明したと発表。これが影響しているようだ。関東宇部コンクリート工業には宇部マテリアルズが材料となる骨材を供給しているが、宇部マテリアルズは使用することになっていた山口県産に産地の異なる骨材を混入して供給していたことが判明。関東宇部コンクリート工業は、宇部マテリアルズの報告で異産地骨材の混入を17年11月に認識していたが、すべての骨材を山口県産に切り替える18年4月まで異産地骨材を使用した生コンの出荷を継続していた。

■三菱UFJ <8306>  659.2円  -25.1 円 (-3.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが売り先行。前日の米国株市場では、イタリアの政局不安などを背景に米国債が買われ、10年債利回りが2.277%台まで急落、これを受けてゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融株が運用利ザヤ縮小の思惑から売り込まれた。欧州の財政不安も金融株には重荷となっており、東京市場でも米国事業での運用環境悪化を懸念したメガバンクに売りがかさんでいる。

■マツダ <7261>  1,358.5円  -41.5 円 (-3.0%)  11:30現在
 欧州関連株が軒並み安。欧州向け比率が高いマツダ<7261>やキヤノン<7751>が年初来安値に売られているほか、コニカミノルタ<4902>やセイコーエプソン<6724>も値を下げている。イタリアの政治不安を背景にリスクオフ姿勢が強まり、29日のNYダウは大幅安。ユーロは対円で、この日一時1ユーロ=124円60銭台と17年6月下旬以来、約1年ぶりの水準に下落した。ユーロの下落は欧州向け比率の高い企業の業績には逆風となるとみられており、欧州関連株には売りが先行している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,829円  -147 円 (-2.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が全般悪地合いのなかで下値を試す展開となっている。イタリアやスペインの政局不安を背景に米長期金利が2.77%台まで急低下、これを受けて外国為替市場では日米金利差縮小によるドル売り・円買いを誘発。足もとは1ドル=108円台前半まで円高が進行しており、為替感応度の高い自動車セクターには逆風材料となっている。また、トランプ米政権の自動車関税引き上げ検討など保護主義に対する警戒感も根強く、押し目買いの動きも限定的。

■栗田工業 <6370>  3,220円  -40 円 (-1.2%)  11:30現在
 栗田工業<6370>が下げ渋っている。同社はきょう、米国のベンチャー企業でAI(人工知能)や機械学習を活用した水道管の劣化予測ソフトウエアサービスを展開するフラクタ(カリフォルニア州)に出資することで合意したと発表。これが下支えとなっているようだ。出資金額は約40億円で、新たに発行されるフラクタ株式の引き受けに加え、既存株主からの発行済み株式を取得することにより、フラクタ株式の過半数を取得し、連結子会社化するという。なお、2020年から最大4年間をかけ、完全子会社化する予定だとしている。

■UMNファーマ <4585>  431円  +80 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 UMNファーマ<4585>は大幅高で8日ぶり反発。29日の取引終了後、塩野義製薬<4507>との提携で定められた半年ごとの成果達成状況に基づく、第1回マイルストーン条件を達成したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。UMNと塩野義薬は、ヒト用感染症予防ワクチンをはじめとする創薬に関する基盤技術整備や、新規開発候補ターゲットの基礎的研究を共同で推進しており、UMNは提携開始日から2年間にわたり、半年ごとにあらかじめ定めた成果の達成状況に基づいて一定額のマイルストーンフィーを受け取ることになっている。今回、第1回マイルストーン条件の達成確認に伴い、18年12月期第2四半期に塩野義薬から一定額のマイルストーンフィーを受け取ることになったとしている。なお、業績予想には織り込み済としている。

■共同ピーアール <2436>  3,450円  +490 円 (+16.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 29日、共同ピーアール <2436> [JQ]が6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。株式分割に伴い、年間配当を従来計画の5円→1.67円(前期は無配)に修正した。年間配当は実質0.2%の増額となる。

■アーバンライフ <8851>  1,135円  +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 関西地盤の不動産賃貸会社、アーバンライフ <8851> [東証2] が買い気配でスタート。29日大引け後、19年3月期の連結最終利益を従来予想の4.5億円→31.1億円に6.9倍上方修正。従来の9.8%減益予想から一転して6.2倍増益見通しとなったことが買い材料視された。賃貸事業の主力である東神戸センタービルの売却に伴い、売却益34億円が発生することが最終利益を押し上げる。一方、同ビルの売却により賃貸収益が大幅に減少することから、経常利益は従来予想の4.5億円→2.2億円に51.1%下方修正し、一転して45.5%減益見通しとなった。

■T・SCAT <3974>  1,693円  +144 円 (+9.3%)  11:30現在
 ティビィシィ・スキヤツト <3974> [JQ]が急伸。29日大引け後、18年10月期上期(17年11月-18年4月)の連結経常利益を従来予想の6400万円→1億0700万円に67.2%上方修正。増益率が3.2倍→5.4倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。多店舗型サロンを中心に美容サロン向け顧客・売上管理システムなどの買い換え受注が大きく回復したうえ、販売単価の上昇や仕入コスト低減で採算が改善したことも利益を押し上げた。また、介護サービス事業で有料老人ホームの平均入居率が97%前後と高水準を維持したことも上振れに貢献した。

●ストップ高銘柄
 地域新聞社 <2164>  528円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 やまねメディカル <2144>  716円  +100 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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