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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フェローテク、東海カ、日本紙

フェローテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■フェローテク <6890>  2,258円  +167 円 (+8.0%)  11:30現在
 フェローテックホールディングス <6890> [JQ]が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を2700円→3200円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、半導体関連が絶好調なうえ、太陽電池関連は構造改革の進展で赤字が急減すると評価。同証券の19年3月期営業利益予想を100億円→120億円(会社計画は98億円)、20年3月期を130億円→140億円に引き上げた。また、株価は調整中だが、ウエハー以外の事業の成長性や中国製造2025の恩恵、中長期成長確度に対する評価向上で上昇転換すると予想している。

■東海カーボン <5301>  2,077円  +137 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 東海カーボン <5301> が急伸。28日大引け後、18年12月期の連結最終利益を従来予想の468億円→686億円に46.6%上方修正。増益率が4.0倍→5.8倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。持分法適用関連会社の韓国東海カーボンの株式を追加取得し連結子会社化する。これに伴い、段階取得に係る差益として約220億円を計上することが最終利益を押し上げる。

■保土谷化学工業 <4112>  4,110円  +220 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 保土谷化学工業<4112>、平田機工<6258>は大幅高に買われ値を飛ばす人気となった。一方、ジャパンディスプレイ<6740>は急落、一時21%安で100円トビ台まで突っ込む場面があった。市場では「一部メディアを通じて、アップルが来年発売する全てのiPhone新型モデルに有機ELを搭載することが伝わり、有機EL分野で利益を上げる企業に物色の矛先が向かった」(国内大手ネット証券)という。また、JDIについては「アップル向け比率が高いうえに液晶が主力で、収益デメリットが大きい。有機EL分野にも展開しているが、進捗度合いが遅れていることから、売りのターゲットとなった」(同)という。

■レノバ <9519>  1,235円  +39 円 (+3.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 レノバ <9519> が急反発。同社は太陽光発電など再生可能エネルギー施設の開発事業を手掛ける。この日は29日の日本経済新聞朝刊に掲載された特集記事、売上高100億円以下の上場企業「NEXT1000」を対象とした2017年度の純利益の増加額ランキングで、同社が1位になったことが刺激材料となったようだ。同社の17年5月期最終利益は20億2300万円と前の期に比べて17億1800万円増加した。記事では前期業績について「子会社売却による特別利益に加えて、太陽光発電が7カ所、バイオマス発電が1カ所と安定した売電収入で増益となった」と報じている。また、同ランキングで6位にリストアップされたミライアル <4238> も買われている。

■弁護士ドットコム <6027>  2,073円  +58 円 (+2.9%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が続伸。28日取引終了後、同社の提供するウエブ完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の累計契約締結件数が25万件を突破したと発表したことが好感されている。15年10月のサービス開始以降、導入企業が増えたことで契約や受発注、検収納品などに関する合意を締結した件数が順調に拡大した。同社は今後も導入企業数を拡大させるとともに、新機能を順次追加していく予定。

■DyDo <2590>  6,260円  +160 円 (+2.6%)  11:30現在
 ダイドーグループホールディングス <2590> が高い。28日大引け後に発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益が7.1億円の黒字(前年同期は0.5億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。第1四半期としては4年ぶりの黒字となった。国内飲料事業は販売数量が減少したものの、自販機にかかる固定費低減や広告販促の実施時期の差異などで吸収し、大幅増益を達成。利益率の高いミネラルウォーターが好調だったトルコ飲料事業も黒字浮上に貢献した。

■みらかホールディングス <4544>  3,550円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 みらかホールディングス<4544>が3日ぶりに反発している。28日の取引終了後、子会社エスアールエル(SRL)がノバルティス ファーマと、「BRAF V600E検査結果提供プログラム」の独占的検査受託契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。ノバルティスでは、BRAF V600E遺伝子変異を有する非小細胞肺がん患者の治療薬として、「タフィンラー(ダブラフェニブ)」と「メキニスト(トラメチニブ)」の併用療法を行っているが、BRAF V600Eを特定するための診断薬として、サーモフィッシャーサイエンティフィックジャパングループ・ライフテクノロジーズジャパンの「オンコマイン Dx Target Test CDxシステム」を使用する必要があった。ただ、現時点ではCDxシステムは保険適用されていないことから、CDxシステムによるBRAF V600Eの判定検査にかかる費用を一定期間、ノバルティスが負担することで、対象患者に早期に治療へのアクセスを提供することを目的として、同プログラムを実施しており、SRLでは検査受託を通してプログラムをサポートするとしている。

■日本製紙 <3863>  1,905円  -157 円 (-7.6%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 日本製紙<3863>が急落し年初来安値を更新している。28日の取引終了後、未定としていた19年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高1兆800億円(前期比3.2%増)へ、営業利益250億円(同41.9%増)、最終損益180億円の赤字(同78億4700万円の黒字)と大幅な最終赤字を見込み、また、年間配当を前期比30円減の30円としていることが嫌気されている。既に発表済みの秋田工場、石巻工場の洋紙事業の抄紙機停止に続き、北海道工場などの3工場についても抄紙機の停止を発表しており、これに伴い固定資産の減損損失として特別損失約200億円が発生することが響くという。一方、これら生産能力の削減に伴う固定費削減や要因合理化の効果で、約110億円の収益改善になるとしているが、これに対する反応は限定的のようだ。

■コニカミノルタ <4902>  1,003円  -26 円 (-2.5%)  11:30現在
 コニカミノルタ<4902>、リコー<7752>、マツダ<7261>など外需株で欧州向け輸出比率の高い銘柄が総じて軟調な展開を強いられている。イタリアの政局不安を背景に前日の欧州株市場は軒並み安となり、外国為替市場でもユーロ安が顕著となっている。これを背景に、欧州関連株に位置づけられる銘柄群には収益面への影響を懸念する売りが出ている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,990円  -62 円 (-0.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>の下げが目立っている。きょうで7日続落となり、下値のフシとみられていた7000円大台をあっさりと割り込んだ。イタリアの政局不安を背景としたユーロ売りを背景に、外国為替市場では円高が進行している。対ユーロでは約1年ぶりとなる1ユーロ=126円60銭台、また対ドルでも1ドル=109円ラインを下回り、108円90銭台まで円が買われており、これが為替感応度の高い同社株への売り圧力に反映されている。テクニカル的にも7000円トビ台を横に走る13週移動平均線を明確に下抜ける展開となれば下値リスクが一段と意識される可能性もある。

■やまねメディカル <2144>  616円  +100 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 やまねメディカル<2144>がストップ高カイ気配。前日まで2日連続で値幅制限いっぱいまで買われているが、物色意欲に衰えはみられない。同社は28日取引終了後に、21年3月期の連結営業損益目標を16億5000万円の黒字(18年3月期実績は1億9900万円の赤字)とする中期経営計画を公表しており、これが新たな買い手掛かりとなっているようだ。21年3月期の連結営業収入目標は100億円(18年3月期実績は62億4500万円)。主力事業である総合ケアセンター事業の業容拡大のほか、フード事業や物販事業などの高齢者向け生活支援事業の開発と業容拡大、長期的視野での新事業の開発、強固な財務基盤の確立などを掲げている。また、あわせて定款の事業目的に仮想通貨に関する事項などを追加するとしていることについての補足説明を発表。現在、ブロックチェーン技術を導入した仮想通貨の研究開発を専門家を含めて推進中であり、定款変更はその実用化および運用開始の備えたものであるが、実行方法や運用開始時期については未確定の部分があり、今後必要に応じて公表するとしている。

■澤藤電機 <6901>  2,173円  +213 円 (+10.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 沢藤電機<6901>が一時ストップ高まで買われた。同社は28日、岐阜大学と共同で開発してきた、プラズマを用いた水素製造装置「プラズマメンブレンリアクター(PMR)」の高出力化に成功したと発表。これが材料視されているようだ。PMRはアンモニアから99.999%の高純度水素を毎時150リットル製造することができるほか、水素の精製にも用いることが可能。水素ステーションや燃料電池発電機、半導体製造プロセス、モビリティなどへの応用が期待されており、同社では2020年にPMRの商品化を目指している。

■みらいワークス <6563>  6,910円  +530 円 (+8.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 みらいワークス<6563>が急反発している。きょう付の日本経済新聞で「2021年9月期をめどに、単独営業利益を今期(18年9月期)予想比で約2.1倍の3億4000万円程度に引き上げる計画だ」と報じられており、中期的な成長期待から買いが入っているようだ。同社は、コンサルタント、プロフェッショナル人材に特化した人材サービス事業を展開しているが、記事によると、フリーランスで働く専門人材の派遣や転職仲介事業を伸ばし、これに伴う企業から受け取る手数料収入を成長の牽引役とするとしている。

■ファステップス <2338>  1,720円  +119 円 (+7.4%)  11:30現在
 ファステップス<2338>がカイ気配スタート、一気に1600円台を通過し1700円台を駆け上がる動きにある。同社はソフトバンクグループ向け中心にシステム開発を手掛けるが、仮想通貨のマイニング事業などに注力姿勢をみせている。そうしたなか、28日取引終了後、香港仮想通貨取引所のトレード開始日が6月1日に決定したことを発表、これを材料視する買いが集中する格好となった。

■AMBITION <3300>  1,825円  +110 円 (+6.4%)  11:30現在
 AMBITION <3300> [東証M]が急伸。28日大引け後、18年6月期の連結経常利益を従来予想の5.3億円→9.8億円に83.6%上方修正。増益率が2.0倍→3.7倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。プロパティマネジメント事業におけるサブリース管理戸数の増加や想定を上回る高水準な入居率が収益を押し上げる。インベスト事業で新規物件の申し込みが早期に完了したことやIT化推進による業務効率化などで、販管費が減少することも上振れの要因となる。

●ストップ高銘柄
 コムシード <3739>  735円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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