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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日続伸、北朝鮮は米国と対話の用意があると発言

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 75355.84 -4.49%
28日のブラジル市場は4日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比3541.82ポイント安(-4.49%)の75355.84で取引を終えた。78886.48から75336.89まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。成長予想の下方修正が嫌気された。ブラジル中央銀行がエコノミスト100人を対象に実施した最新調査では、2018年の成長予想が2.37%に下方修正された。下方修正は4週連続となった。また、財政収支の悪化などで先週に発表された軽油価格の引き下げ(60日間)が取り消される可能性があるとの観測も圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2311.28 +0.20%
28日のロシア株式市場は小幅続伸。主要指標のMICEX指数は前日比4.71ポイント高(+0.20%)の2311.28で取引を終了した。2301.82から2314.48まで上昇した。

小幅安で寄り付いた後は買い戻され、引けまで狭いレンジでもみ合った。堅調な企業業績が好感された。資源大手ルクオイル(LKOH)はこのほど、1-3月期は75%増益したと発表した。また、北朝鮮情勢での緩和なども引き続き支援材料。一方、米国市場などが休場となるため、積極的な売買は手控えられた。

【インド】SENSEX指数 35165.48 +0.69%
28日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比240.61ポイント高(+0.69%)の35165.48、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同83.50ポイント高(+0.79%)の10688.65で取引を終えた。

高く寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。北朝鮮をめぐる緊張情勢が緩和されていることが支援材料。北朝鮮は米国と対話の用意があると発言した。国内では、政府がデジタル経済を推進するため、関連支援策を検討しているとの報道がIT関連の物色手掛かりとなった。

【中国本土】上海総合指数 3135.08 -0.20%
週明け28日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比6.22ポイント安(-0.20%)の3135.08ポイントと4日続落し、約3週ぶりの安値水準を切り下げている。

石油・石炭株が下げを主導する展開。中海油田服務(601808/SH)が4.6%安、海油工程(600583/SH)が3.7%安、永泰能源(600157/SH)が4.4%安で引けた。石油関連に関しては、WTI原油先物が先週末、前日比4.0%安と続落し、約3週ぶりの安値を付けたことがマイナス。石炭関連については、中国当局が燃料炭価格の抑制に乗り出したことを嫌気している。鉄鋼や非鉄の素材株も安い。不動産株や自動車株、インフラ関連株、銀行株、発電株なども売られた。

《NH》

 提供:フィスコ

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