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【特集】DDHD Research Memo(4):足元では客単価の低い業態が台頭。海外では空前の和食ブーム

DDHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■業界環境

(一社)日本フードサービス協会の調査によると、DDホールディングス<3073>が属する「パブ/居酒屋」は、景気回復の兆しが見られるなかで、個人消費の伸び悩みやちょい呑みブーム、若者のアルコール離れの影響等により縮小傾向が続いている。もっとも、2017年の売上げは天候不順などの影響を受け、前年比99.0%と9年連続して前年を下回ったものの減少率は縮小した。一方、海外においては、2013年に「日本人の伝統的な食文化」としてユネスコ無形文化遺産(世界遺産)に指定されたことなどをきっかけとして、空前の和食ブームが続いている。

業界構造としては、比較的参入障壁が低い上に、消費者の景況感や嗜好変化の影響を受けやすいことから、常に新陳代謝の激しい状況にある。最近の動きを見ても、特徴を打ち出しにくい総合居酒屋に代わって、料理の専門性を高めた新業態が人気を集める傾向がみられたが、足元ではさらに客単価の低い業態の台頭が目立っている。同業他社には、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>、コロワイド<7616>、エー・ピーカンパニー<3175>、SFPホールディングス<3198>、鳥貴族<3193>などがある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《TN》

 提供:フィスコ

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