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【市況】<マ-ケット日報> 2018年5月28日

 週明けの市場は日経平均が小幅続伸。終値は前週末比30円高の2万2481円だった。先週に一時中止が決まった米朝首脳会談が再び開催に向けて動き出したことが好感されて買い先行のスタートとなった。しかし、その後は思った以上に買いが続かず日経平均は前週末終値近辺まで押して一進一退の膠着商状。今晩の米国市場が休みということで積極的には動けなかったようである。

 前週末の米国市場は原油相場の下落を受けてダウ平均が続落した。イランやベネズエラからの供給減を補うために、ロシアやOPEC加盟国の協調減産が一部解除されるとの見通しから、WTI原油先物が一時4%近い下落を演じた。これにつれて資源株が売られてダウ平均を圧迫。28日が休場(3連休)となることもあって買い手は引っ込んでしまった。

 一方、東京市場は米朝首脳会談が6月12日に開催される流れを受けて円安・株高の動きが出たが、肝心の外国人投資家が不在でその動きはかなり限定されてしまった。2万2500円の心理的なカベや25日移動平均線(2万2541円)も近く、国内勢だけでは抜き難いゾーンが目前に形成されている。東証1部の出来高10億株は本年2番目少なさ。米国による自動車関税導入の件が重しとなっているようで、日本の基幹産業である自動車株全般が今日も軟調となり、市場の雰囲気を曇らせている。(ストック・データバンク 編集部)

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