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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

シグマクシス <日足> 「株探」多機能チャートより

■シグマクシス <6088>  1,563円 (-258円、-14.2%)

 東証1部の下落率トップ。シグマクシス <6088> が続急落。22日取引終了後、株式売り出しを発表しており、筆頭株主の三菱商事 <8058> が保有株の全てを売り出すことを嫌気する売りが膨らんだ。673万2000株の売り出しと上限100万9800株のオーバーアロットメントによる売り出しと第三者割当増資を行う。この売り出しに伴い議決権ベースで32.95%の株式を持つ三菱商事の保有株はなくなる。売り出し価格は5月29日から6月1日までのいずれかの日に決定する。

■ジーテクト <5970>  2,258円 (-117円、-4.9%)

 ジーテクト <5970> が4日続急落。22日、同社が既存株主による393万7900株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限39万3800株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で433万1700株と発行済み株式数の9.9%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は5月30日から6月5日までのいずれかの日に決定される。

■西松屋チェ <7545>  1,237円 (-61円、-4.7%)

 西松屋チェーン <7545> が大幅続落。22日の取引終了後に発表した5月度(4月21日-5月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.3%減と3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。5月は、育児・服飾雑貨でPB「エルフィンドール」のレイン用品のほか、ベビーフードや衛生用品などの売り上げが好調に推移した一方、ゴールデンウイーク後半以降の天候不順で子供衣料、ベビー・マタニティー用品の売り上げが伸び悩んだ。なお、全店売上高は同3.4%減だった。

■日本精工 <6471>  1,384円 (-53円、-3.7%)

 日本精工 <6471> が反落。大和証券が22日付で、投資判断を「2」から「3」とし、目標株価を1900円から1600円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、従来の想定に比べてステアリング事業の規模縮小や利益率低下が厳しいと指摘。産機用軸受けは国内外で好調を継続し、ボールねじやガイドといった精機製品も半導体製造装置工作機械など向けに逼迫が続いており、特に産機用軸受けでは市販向けを中心に値上げ効果も出ているが、想定を上回るほどではないとして、19年3月期の営業利益予想を1115億円から1000億円(会社予想980億円)へ、20年3月期を同1265億円から1090億円へ下方修正している。

■エン・ジャパン <4849>  5,540円 (-200円、-3.5%)

 エン・ジャパン <4849> [JQ]が反落。22日、同社が既存株主による624万7300株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限93万7000株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で718万4300株と発行済み株式数の14.5%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は5月30日から6月1日までのいずれかの日に決定される。同日、東証が6月11日付で市場1部または2部に市場変更すると発表したがこちらへの反応は限定的となった。

■住友鉱 <5713>  4,499円 (-87円、-1.9%)

 住友金属鉱山 <5713> が3日続落。岩井コスモ証券は22日、同社株の投資判断「A」と目標株価5700円を継続した。18年3月期は銅価格を中心に非鉄市況が上昇したことから連結純損益が916億4800万円の黒字(前の期は185億4000万円の赤字)となった。配当も過去最高水準の実質年100円とした。19年3月期も足もとの非鉄市況は会社想定を上回り堅調に推移。今期純利益は会社予想の940億円に対し1140億円への増額修正を予想。また、配当性向30%以上を基本方針としており年125円(会社予想103円)への増配を見込んでいる。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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