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【市況】米国株見通し:トランプ発言は織り込み、住宅指標に注目

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物  2713.25(-12.75) (16:50現在)
ナスダック100先物  6858.25(-51.00) (16:50現在)

16時50分時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物はともに安く推移している。NYダウ先物は130ドル安程度で推移。欧州株式市場は軟調な推移となっている。米原油先物も安く推移している。こうした流れを受け、23日の米株式市場は売り先行で始まるとみられる。

ただ、22日の取引が終了して以降、日本・アジアの時間帯に米株安につながるような新たな悪材料は出ていないとみられる。トランプ米大統領が中国の通信機器大手ZTEへの制裁緩和で様々な取引を話し合っているが、まだ合意していないとし、米中貿易交渉の進捗状況についても現時点で満足していないと発言したことが伝えられ、22日の米株式市場は反落した。その余韻が日本時間23日夕方のグローベックス米株式先物市場で残っているのだろうと推察する。

本日の米国では4月の新築住宅販売件数と5月1-2日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が発表される。米国では寒波・降雪の天候要因が1-2月の住宅市場に大きな影響を及ぼしたため、その反動に、所得改善への期待が加わって、3-4月の住宅関連統計は予想以上に強く出やすいとみられる。23日の米株式市場がトランプ米大統領の発言をすでに織り込み済みとみられることを考えれば、4月の新築一戸建て住宅販売戸数が予想外の堅調さを示すことで、米国の景気・企業業績の先行きに強気な見方が戻り始め、相場が反発に転じる可能性が十分に考えられる。

《KK》

 提供:フィスコ

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