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【市況】<マ-ケット日報> 2018年5月23日

 23日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比270円安の2万2689円で、今月10日以来の安値をつけて引けた。前日の米株下落に円高進行が加わり高値圏にあった株式を利食う動きが広がった。トランプ大統領発言で北朝鮮情勢が不透明になったことが背景に。ここまで先物中心に相場は上げてきたが、本日は一転して先物へのまとまった売りで下げを加速させたようである。

 昨日の米国市場は米朝首脳会談を巡る不透明感からダウ平均は3日ぶりに反落した。前日は米中貿易摩擦懸念の後退でダウ平均が300ドル近くも上げており、その反動が表われたとの指摘も出ている。この日はトランプ大統領が北朝鮮との首脳会談を場合によっては延期すると発言。米中貿易協議も一転して満足していないと話し全般的に見送りムードが強まった。

 さて、東京市場はもともと高値警戒感があったところに米株安、円高といった短期筋の手じまいを促す材料が揃い、日経平均は久々に大きめの値幅で下落した。下げ幅は今年度最大となったが、一方で内容的には内需系で買われるものもそれなりにあり、トピックスの下落率は日経平均の半分程度に収まっている。日経平均が2万2500円を超えて以降は特に先物主導で上げており、本日の下げはそうした反動が表われた面も否定できないだろう。チャート面では1カ月半ぶりに10日移動平均線を割り込んだことで先物主導の上昇は2万3000円の高値で一服。目先は2万2500~3000円のレンジ形成へと移行するだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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