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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

IXナレッジ <日足> 「株探」多機能チャートより

■IXナレッジ <9753>  1,246円 (+44円、+3.7%)

 アイエックス・ナレッジ <9753> [JQ]が5連騰。時価は1999年7月以来約19年ぶりの高値圏にある。システム構築や保守、コンサルティングなどを手掛けるが、金融分野で高実績を有している。メガバンクとの取引実績が豊富であり、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> やみずほフィナンシャルグループ <8411> などが挙ってブロックチェーン分野に注力姿勢をみせるなか、収益チャンスの拡大が期待されている。

■SFJ <9206>  4,165円 (+145円、+3.6%)

 スターフライヤー <9206> [東証2]が大幅高で7日続伸。21日取引終了後に発表した4月度の旅客輸送実績・運航実績で、旅客数が前年同月比8.0%増の12万6097人となり、同1.2%増にとどまった3月度実績から伸び率が拡大したことが好感されたようだ。また、座席利用率は72.0%と前年同月に比べ0.4ポイント上昇し、3ヵ月ぶりに前年同月比でプラスに転じている。

■アルファクス <3814>  1,732円 (+59円、+3.5%)

 アルファクス・フード・システム <3814> [JQG]が大幅高で4日続伸。5月16日に下ヒゲでつけた安値1471円をターニングポイントに上げ足を強め、25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に解消してきた。客が商品のバーコードを自分でレジに読み取らせて支払いを行うセルフレジが普及局面にあり、外食向け基幹業務システムで国内トップの同社はその有力関連株として物色人気を集めている。今月15日に超低価格セルフレジ「セルフショット」を特許庁に特許出願しており、これを手掛かりに戻り相場を演じている。

■ムトー精工 <7927>  1,015円 (+31円、+3.2%)

 ムトー精工 <7927> [JQ]が大幅高で4日続伸。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロック・ジャパンが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によれば、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.49%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受け、需給思惑などから買いが先行したようだ。

■メディカルN <3645>  963円 (+28円、+3.0%)

 メディカルネット <3645> [東証M]が4日続伸で連日の年初来高値を更新。5月に入り株価は継続的な買いが観測され、5日移動平均線を絡め急な戻り相場を演じている。インプラントや矯正などの歯科検索サイトを運営するが順調に利用者を伸ばしており、広告収入の拡大が収益に貢献している。また、育成中の検索連動広告など歯科経営支援も好調で業績に寄与する段階にある。美容整形や子育て情報サイトにも展開している。18年5月期経常利益は前期比1.6%増の1億2800万円を見込むが増額修正余地も意識される。

■アンビション <3300>  1,635円 (+43円、+2.7%)

 AMBITION <3300> [東証M]が新値追い。同社は21日、子会社のヴェリタス・インベストメントが東京都新宿区で開発している新築投資用デザイナーズマンション「PREMIUM CUBE G 東新宿」の販売を当初予定より前倒しして開始すると発表した。これは2月21日に発表の「PREMIUM CUBE G 北新宿」が予定を上回るスピードで早期申し込み完了したことを受けたもの。この物件は前回の発表物件と同様に、ヴェリタスの開発物件として投資家に販売するとともに、AMBITIONが物件を一括してサブリース(転貸)し、入居者募集を行うことから、グループ全体の収益の厚みを増すことにつながるとしている。

■トムソン <6480>  1,006円 (+24円、+2.4%)

 日本トムソン <6480> が4連騰、2007年10月以来約10年半ぶりに4ケタ大台乗せを果たした。主力の直動案内機器が、半導体製造装置メーカの旺盛な設備投資需要を背景に好調で、工作機械向けも伸びており、値戻しにも着手するなど利益面も向上。19年3月期営業利益は55億円予想と前期比倍増以上の伸びを示す見通しにある。また、高水準の需要に対応して生産能力も増強を進め、需要の取り込みを急いでいる。ここ急速に株価を切り上げているものの、利益急成長トレンドにあるなかで時価予想PER19倍前後は割高感も意識されにくい。

■日東電 <6988>  8,833円 (+174円、+2.0%)

 日東電工 <6988> が3日続伸。22日付の日本経済新聞で「従来のガラス製が使いにくかった短距離での通信に向いているプラスチック製の光ファイバーを2019年春から量産する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、高精細の8K映像や5Gの普及で、通信データを伝送する光ファイバー需要も急速に増える見通しであることを見据えてという。18年度中に尾道事業所(広島県尾道市)と亀山事業所(三重県亀山市)で新たに工場を建設し、光ケーブルの製造ラインを新設するとあり、業績への貢献が期待されている。

■セリア <2782>  5,090円 (+95円、+1.9%)

 セリア <2782> [JQ]が続伸。訪日客の増加が続くなか、100円ショップはインバウンド需要の追い風が強く意識され、18年3月末時点で1500店以上の店舗数を誇る同社には特に恩恵が大きい。積極的な出店計画は今期も継続し、「関東甲信越以北への出店強化で今期末に1595店舗と1600店舗近くを見込んでいる」(国内中堅証券アナリスト)ことから中期的な成長期待も強いようだ。

■デジアーツ <2326>  5,910円 (+110円、+1.9%)

 デジタルアーツ <2326> が続伸し、連日で上場来高値を更新した。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、レオスの同社株式保有比率は6.16%→7.16%に増加した。これを受け、需給思惑などから買いが先行しているようだ。同社は業績面も絶好調で、19年3月期の連結経常利益は前期比31.0%増の25億円と5期連続で過去最高益を更新する見通しだ。標的型攻撃など外部からの攻撃による脅威が高まるなか、企業・公共向けを中心に主力のフィルタリングソフト「i-FILTER」の販売拡大を見込んでいる。

■村田製作所 <6981>  16,220円 (+260円、+1.6%)

 村田製作所 <6981> が3日続伸。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げるとともに、目標株価を1万4700円から2万円に見直した。積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需給逼迫が続いており、19年3月期の連結営業利益は前期比81%増の2942億円と会社予想(2400億円)を上回ると予想。LCP(液晶ポリマー)を用いた樹脂多層基板「メトロサーク」も最悪期を脱し、今後の成長性に注目している。

■SHIFT <3697>  5,160円 (+80円、+1.6%)

 SHIFT <3697> が3日続伸。東海東京調査センターが21日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を4000円から6000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。4月13日に発表した上期業績は、売上高58億円(前年比70.8%増)、営業利益5億5400万円(同7.3倍)だったが、同センターによると売上高は想定線で、営業利益は業績拡大速度に採用活動が追いつかず、販管費が同センター予想を3億円下回ったため、想定以上だったと評価。また、採用については丹下大社長自らが指揮を執って人材確保対策を講じており、さらなる顧客層の拡大並びに顧客深耕によって持続的な高成長が可能と見込んでいる。

■亀田製菓 <2220>  5,870円 (+90円、+1.6%)

 亀田製菓 <2220> が続伸し年初来高値を更新。21日取引終了後に発表した、24年3月期の最終年度に売上高1300億円(18年3月期995億2200万円)、営業利益は18年3月期比2.6倍となる130億円(同50億700万円)を目指す新たな中期経営計画が好材料視された。新中計では、海外事業および国内食品事業を中心とした「事業領域の拡大」と、国内米菓事業のブランド集約、ポートフォリオ強化および製造原価改善を中心とした「コスト・収益構造の転換」、そしてそれらの取り組みを支える「経営基盤強化」の3つを戦略の柱とする。投資金額は6年累計で500億円を計画しており、このうち新工程開発や無人化などの構造改革投資として150億円を投資する。また、M&Aなどの成長投資として400億円の投資枠を別途設定している。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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