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【市況】米国株見通し:米中貿易摩擦の一段緩和期待で続伸へ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物  2736.00(+3.00) (16:50現在)
ナスダック100先物  6921.00(+5.25) (16:50現在)

16時50分時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は小高く推移している。NYダウ先物は50ドル高程度で推移。欧州株式市場ほぼ横ばい推移となっている。米原油先物は小高く推移している。こうした流れを受け、22日の米株式市場はやや買い先行で始まるとみられる。

米朝首脳会談が取り止めとなる可能性に警戒感が台頭し、22日の日本株市場は小安くなったが、米株式先物市場ではあまり材料視されていないようだ。むしろ、中国の大手通信機器メーカーZTEの経営陣大幅刷新を条件に、米企業による同社への部品供給禁止措置を解除することで、米中両国間の合意が形成されつつあるという報道が好感されている可能性がある。ZTEへの制裁解除に反対する議員の多い米議会を説得するため、トランプ米大統領が同社経営陣の大幅刷新を持ち出した可能性が高く、中国側もこれを受け入れる姿勢の模様で、近いうちにZTEへの制裁が解除される可能性は高い。

ZTEへの制裁が解除され、米中貿易摩擦が一段と緩和するという期待が、22日の米株式市場で続伸基調を支援する材料となりそうだ。経済指標では5月のリッチモンド地区連銀製造業指数が発表される予定で、市場での注目度は低いが、予想以上の改善を見せる可能性があり、地合いが改善基調にある米株式市場で買い材料となる公算がある。

《KK》

 提供:フィスコ

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