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【市況】今週のマーケット展望「2万3000円抜ければ上昇加速の可能性」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。日経平均が2万3000円を回復してきましたね。達成感も意識されてきそうですが、今後はどのような展開になるのでしょうか。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、5月21日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは先週から今週にかけての日経平均について、『好決算を受けて2万2000円台後半を固める動きから、2万3000円台回復は一気にはいかず大台手前で一旦足踏みとこれまでは想定通りの展開となっている。それでも日経平均は先週1週間で約170円の上昇となり、週足では8週連続で陽線を形成した。派手さはないが非常にしっかりした相場つきである。今週は満を持して2万3000円の大台回復を試しにいくかが焦点となる』と伝えています。

続けて、『この2万3000円というのは特別な意味を持つ。昨年、史上初となる16日連騰という記録まで作った秋の大相場から年末の大納会まで日経平均は「2万3000円の壁」に頭を抑えられ、一度も2万3000円を終値で超えることはなかった。それが、年が改まると大発会の寄り付きから2万3000円を超えてきた。大発会当日一気に700円超上げて、新年3日続伸で1000円も上げたのである。重たかった節目を抜けたら速いという典型例だ』と分析しています。

さらに、『8週連続週足陽線となると騰落レシオやRSIなど一部のテクニカル指標には短期的な過熱感が見られるものの、大きく棒上げした日がないため25日線のトレンドに沿ったマイルドな上昇になっている。25日線乖離率は2.6%。警戒水準の 5%乖離まで余裕がある。1月高値からの下げ幅に対するフィボナッチ比率61.8%戻しを達成し2月5日~6日に空けた窓埋めは達成済み。今度はフィボナッチ比率の次の節目である76.4%に当たる2万3236円を目指す展開か。そうすれば2月2日~5日に空けた窓も埋めきることになる』と考察しています。

最後に重要イベントについて、国内では4月の貿易収支を、海外ではユーロ圏のマークイット総合PMIなどを挙げた上で、『米国の注目は23日に発表されるFOMC議事録 (5/1-2日開催分)。前回の声明文で特に注目されたのは「symmetric 2 percent objective(対称的な2%目標)」というワーディングであった。インフレ目標がこれまでの2%ターゲットからレンジ・ターゲットへと変更される可能性があることが示唆されたわけだが、その点をより詳しく理解するヒントが議事録から得られるか。今週は週初のボスティック・アトランタ連銀総裁に始まり、24日にダドリー・ニューヨーク連銀総裁、25日にパウエルFRB議長と連銀高官の講演が相次ぐが併せて注目したい』とまとめています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由

《FA》

 提供:フィスコ

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