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【市況】<マ-ケット日報> 2018年5月18日

 18日の市場は日経平均が底堅く続伸。終値は前日比91円高の2万2930円で、2月2日以来、3カ月半ぶりの水準まで回復してきた。前日の米国株は小幅安だったものの為替が一時1ドル=111円台に入ったことが好感され、2万3000円にスルスルと近づく静かな上昇となった。出来高は少ないがそれ以上に売り物が少なく、過熱感のない安定した需給相場を演じている。

 昨日の米国市場は長期金利の一段の上昇を警戒してダウ平均が反落した。米中貿易交渉も不透明要因となり買い手控えにつながった様子。この日は米長期金利の指標となる10年債利回りが3.12%まで上昇。上げ止まりの気配が見えず株式を手じまう動きが広がった。米中貿易交渉も難航中と伝わりダウ平均の下げ幅は一時130ドルに達する場面も。ただ、小型株指数ラッセル2000はこの日も最高値を更新。良好なファンダメンタルズに沿った基本的な株高基調に変わりはない。

 さて、東京市場は一段と進んだ円安を手掛かりにこの日も買い先行のスタートに。取引時間中は米株先物や中国株の上昇も追い風となって、週末ながらもじわじわと下値を切り上げる底堅さを見せていた。米国株・景気の強さや円安が続くうちは日本株の割安感が外国人に評価されるのだろう。来週も米国の金利上昇には神経を使うだろうが、それ以外に目立った売り材料はなく、今週同様の緩やかな上昇相場が見込まれる。(ストック・データバンク 編集部)

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