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【市況】個人主体の中小型株物色へのシフトに期待【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

17日の日経平均は反発。121.14円高の22838.37円(出来高概算14億7000万株)で取引を終えた。米ハイテク株の上昇による波及効果や、前日の下げに対する自律反発も意識されるなか、底堅い相場展開となった。また、円相場は1ドル110円50銭台と円安に振れて推移していることも安心感につながった面はありそうだ。一方で、想定内とはいえ、米朝首脳会談を控えての北朝鮮の揺さぶり等が重石となるなか、積極的な売買は手控えられており、商いは膨らみづらく、インデックスに絡んだ売買による影響が大きいだろう。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは水産農林、石油石炭、ガラス土石、非鉄金属、保険、医薬品がしっかり。半面、鉱業、倉庫運輸、小売、空運、情報通信、電力ガスが小安い。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、エーザイ<4523>、第一三共<4568>、東エレク<8035>、京セラ<6971>がけん引。

日経平均は一時22800円を下回る場面もみられたが、大引け間際に上げ幅を広げるなど、インデックスに絡んだ商いが中心であった。チャート形状では5日線での攻防であり、緩やかなリバウンド基調は継続している。また、調整が続き懸念要因であったマザーズ指数は反発で25日線を突破したほか、JASDAQ平均も小幅に反発となった。マザーズ指数が明日以降もリバウンドをみせてくるようだと、相対的に出遅れているセクターや銘柄への見直し等も意識されてくる可能性があり、物色対象にも広がりが見られてくる展開が期待されてくる。

月末に向けてはMSCIの定期入替えに伴うリバランス、MSCI新興市場指数などへの中国人民元建てA株組み入れに伴う資金流出も意識されやすく、個人主体の物色に向かいたいところである。(村瀬智一)

《AK》

 提供:フィスコ

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