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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、海外マネーの流入期待が強まる流れ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 85130.42 -0.12%
15日のブラジル市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比101.77ポイント安(-0.12%)の85130.42で取引を終えた。83829.79から85231.47まで上昇した。

終始マイナス圏で推移し、後半に下げ幅を縮小させた。通貨レアル安の進行が圧迫材料となり、ブラジル株に売り圧力が強まった。また、米長期金利の上昇などを受け、ブラジルからの資金流出懸念も高まった。一方、指数の下値は限定的。内需関連の上昇が指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2337.03 -0.87%
15日のロシア株式市場は7日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比20.59ポイント安(-0.87%)の2337.03で取引を終了した。2330.59から2354.11まで上昇した。

プラス圏で推移した後は終盤に売りに押された。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、米長期金利の上昇なども足かせに。一方、指数の下値は限定的。原油高の進行がサポート材料となった。

【インド】SENSEX指数 35543.94 -0.04%
15日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反落。前日比12.77ポイント安(-0.04%)の35543.94、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同4.75ポイント安(-0.04%)の10801.85で取引を終えた。

朝方は高値を追う展開を示したが、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。インフレ率の加速を受け、利下げ期待がやや後退。4月の卸売物価指数(WPI)、消費者物価指数(CPI)上昇率(前年同月比)は、それぞれ3.18%、4.58%となり、それぞれ4カ月ぶり、3カ月ぶりの高水準を記録した。

【中国本土】上海総合指数 3192.12 +0.57%
15日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比18.09ポイント高(+0.57%)の3192.12ポイントと続伸した。

海外マネーの流入期待が強まる流れ。中国A株を組み入れる「新・MSCI新興国指数」のスタートを6月1日に控えるなか、MSCIは本日早朝(日本時間)、事前予想(229銘柄)より多い234銘柄のA株採用リストを発表した。米中関係の改善期待も高まっている。米当局が制裁を科した中興通訊(ZTE:000063/SZ、763/HK)を巡っては、「輸出禁止令は2週間以内に解除される」との観測が浮上した。中国の劉鶴副首相は15日、米中通商協議のため渡米。両国の歩み寄りが期待される状況だ。

《NH》

 提供:フィスコ

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