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【材料】ムサシ---2018年3月期連結決算、配当金の増配を発表

ムサシ <日足> 「株探」多機能チャートより

ムサシ<7521>は15日、2018年3月期(17年4月-18年3月)連結決算を発表。売上高が前年同期比5.8%増の372.98億円、営業利益が同13.3%減の9.60億円、経常利益が同14.7%減の10.59億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.1%減の7.42億円となった。

選挙システム機材が、上半期に東京都議会選挙をはじめ各地方選挙向けに機器や投開票システム等の販売が順調だったほか、下半期には衆議院選挙が実施されたことで同選挙向けに投票用紙読取分類機や交付機などの機材販売が好調に推移したため、前年実績を大幅に上回り過去最高の事業売上を達成した。また、昨年9月に子会社化したエム・ビー・エス(株)が連結対象となった効果もあり、連結売上高は増収の結果となった。

一方、利益面については印刷システム機材の販売が、印刷需要の減少や販売単価の下落、印刷通販の台頭などの影響で落ち込んだため、同機材分野の減収と収益性低下の影響により減益の結果となった。

しかしながら、期中において衆議院選挙が実施されたことにより、下半期の利益が期初予想を大幅に上回る結果となったため、同日、期末配当金の増配を発表。1株当たりの配当を前回予想から8円増配の 20 円 とした。この結果、1株当たりの年間配当金は、8円増配の 32 円となった。

なお、2019年3月期通期連結業績予想は、売上高が前期比5.4%増の393.26億円、営業利益が同19.7%減の7.71億円、経常利益が同22.1%減の8.25億円、当期純利益は同35.3%減の4.80億円を見込む。

今期は、昨年9月に子会社化したエム・ビー・エス(株)の業績が通期で連結算入(前期は7ヶ月間)されるほか、選挙システム機材以外の各事業が販売増となる見込みのため、売上高は前年比増収となる。一方、利益面については前年の衆議院選挙需要が剥落し選挙システム機材の販売が減少する影響を受ける見通し。

なお、この業績予想には、今期中に「衆議院選挙」や「国民投票」が実施された場合の需要は一切含まれていない。

今年度の年間配当金は24円とし、前年の期初予想値と同額を予想している。

以上

《MW》

 提供:フィスコ

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