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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

JMC <日足> 「株探」多機能チャートより

■JMC <5704>  1,477円 (+300円、+25.5%) ストップ高

 JMC <5704> [東証M]がストップ高まで買われた。同社は14日取引終了後に、18年12月期第1四半期(1-3月)の単独決算を発表。営業損益は6400万円の黒字(前年同期は1200万円の赤字)に浮上し、上半期計画の3600万円を超過した。売上高は6億6400万円(前年同期比84.1%増)で着地。鋳造事業が電気自動車(EV)化案件や難易度の高い重要保安部品案件などの受注を背景に大きく伸びたほか、3Dプリンター出力事業なども堅調に推移した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■明治機 <6334>  415円 (+80円、+23.9%) ストップ高

 明治機械 <6334> [東証2]がストップ高。14日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高99億2100万円(前期比38.7%増)、営業利益5億1100万円(同2.9倍)、純利益4億1800万円(同1.7%増)と大幅増益を見込んでいることが好感された。産業機械関連事業で、主要顧客である飼料業界で業界再編に伴う設備改造や老朽化更新工事の需要増が期待できるほか、太陽光関連事業でSPC組成による、権利などの譲渡が進む見通しだ。

■日東工業 <6651>  2,231円 (+377円、+20.3%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。日東工業 <6651> が一時ストップ高まで買われた。14日大引け後(15:20)に決算を発表。「今期経常は23%増益へ」が好感された。18年3月期の連結経常利益は前の期比12.1%減の56.2億円になったが、19年3月期は前期比22.7%増の69億円に拡大する見通しとなった。

■加藤製作所 <6390>  3,105円 (+498円、+19.1%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率3位。加藤製作所 <6390> が一時ストップ高まで買われた。14日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高900億円(前期比3.5%増)、営業利益45億円(同2.1倍)、純利益28億円(同7.7%減)を見込み、年間配当は前期比15円増の95円を予定していることが好感された。国内は、大都市圏での建設投資好調を受けて、クレーン・ショベルともに前年並みの需要を見込む。一方、海外では中国でのショベル需要の増加に加えて、アジア向けクレーンや北米向けクローラキャリアの需要の増加が見込まれ、これらが業績を牽引する見通しだ。なお、18年3月期決算は、売上高869億7400万円(前の期比15.3%増)、営業利益21億4300万円(同16.1%減)、純利益30億3300万円(同62.8%減)だった。

■セキュアヴェ <3042>  1,014円 (+150円、+17.4%) ストップ高

 セキュアヴェイル <3042> [JQG]が3日続急騰。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現でトレンド転換を明示している。同社はネットワーク監視などセキュリティーサービスを展開し、時流を捉え足もとの業績は好調に推移している。新分野としてクラウド向けのセキュリティーサービスなどに期待が大きい。14日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想は、売上高が11億7800万円(前期比42.0%増)、営業利益は5100万円(同4.6倍)、最終利益は3900万円(同5.7倍)を見込んでおり、これを好感する買いを呼び込んだ。

■一家DP <9266>  10,920円 (+1,500円、+15.9%) ストップ高

 一家ダイニングプロジェクト <9266> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した19年3月期の経常利益(非連結)は前期比20.6%増の2.9億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の飲食事業で首都圏を中心に12店舗を新規出店する計画で、17.6%の増収を見込む。同時に、6月14日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。併せて、株主優待制度を新設することを明らかにしたことも好感された。毎年3月末時点と9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、200株未満保有で5000円相当の食事優待券、200株以上保有で1万円相当の食事優待券をそれぞれ贈呈する。

■弁護士COM <6027>  2,058円 (+240円、+13.2%)

 弁護士ドットコム <6027> [東証M]が続急騰。同社が14日発表した18年3月期の連結営業利益は前の期比23.6%増の5億300万円と好調だった。19年3月期の同利益も前期比1.3%増の5億1000万円と最高益更新が見込まれている。また、同社はシンガポールでICTサービスの販売代理を行う「Cuny’s Global」社と販売代理店契約を締結し、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の拡販を行うことを発表。クラウドサインの導入企業数は2万社を突破し世界34ヵ国で利用されているが、今回の提携で海外展開が一段と進むことが期待される。さらに、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」は不動産ソリューションサービスを展開するグローバル・リンク・マネジメント <3486> [東証M]と業務提携契約することも明らかにしている。

■寿スピリッツ <2222>  5,750円 (+560円、+10.8%)

 東証1部の上昇率8位。寿スピリッツ <2222> が3日続急騰。14日大引け後(15:00)に決算を発表。「今期経常は16%増で4期連続最高益更新へ」が好感された。18年3月期の連結経常利益は前の期比29.5%増の50.4億円になり、19年3月期も前期比15.9%増の58.5億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、4期連続増益になる。

■ウェルビー <6556>  1,328円 (+123円、+10.2%)

 ウェルビー <6556> [東証M] が4日ぶり急反騰。14日大引け後(16:00)に決算を発表。「今期経常は24%増で6期連続最高益更新へ」が好感された。18年3月期の経常利益(非連結)は前の期比94.0%増の10.4億円に拡大し、19年3月期も前期比23.9%増の12.9億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。

■GセブンHD <7508>  2,800円 (+237円、+9.3%)

 G-7ホールディングス <7508> が4連騰。14日大引け後(16:00)に決算を発表。「今期経常は20%増で4期連続最高益、前期配当を16円増額・今期は4円増配へ」が好感された。18年3月期の連結経常利益は前の期比12.5%増の45.6億円になり、19年3月期も前期比20.4%増の55億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。21期連続増収、4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を50円→66円(前の期は53円)に増額し、今期も前期比4円増の70円に増配する方針とした。

■マース <6419>  2,743円 (+232円、+9.2%)

 マースエンジニアリング <6419> が急反発。14日大引け後(16:00)に決算を発表。「今期経常は33%増益へ」が好感された。18年3月期の連結経常利益は前の期比18.3%減の38.3億円になったが、19年3月期は前期比33.0%増の51億円に拡大する見通しとなった。

■大紀ア <5702>  829円 (+65円、+8.5%)

 大紀アルミニウム工業所 <5702> が4日続急伸。同社は15日午前11時に、19年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益は71億5000万円(前期比4.2%増)を見込み、年間配当計画は前期比7円増配の25円(普通配20円、設立70周年記念配5円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は2133億円(同14.9%増)を予想。大手需要先である自動車メーカーの回復傾向が追い風になるとみているほか、需要が拡大しているASEAN(東南アジア諸国連合)地域への展開を図るとしている。

■ラクス <3923>  1,722円 (+124円、+7.8%)

 ラクス <3923> [東証M] が急反発。14日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比28.3%増の12.4億円で着地。続く19年3月期は前期比10.3%増の13.7億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は主力のクラウド事業で経費精算システム「楽楽精算」の高成長が続いたうえ、メール管理システム「メールディーラー」などの受注も伸びた。今期は「楽楽精算」を中心に営業人員の増員やマーケティングを強化し、31.5%の大幅増収を見込む。ただ成長投資の継続やM&Aに伴うのれん償却額の影響で経常利益の伸び率は鈍化する見通しである。併せて、今期の年間配当は4.15円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は43.1%増配とする方針としたことも支援材料となった。

■エイジス <4659>  3,440円 (+240円、+7.5%)

 エイジス <4659> [JQ] が4日続急伸。14日大引け後(15:00)に決算を発表。「今期経常は7%増で4期連続最高益、前期配当を10円増額・今期も55円継続へ」が好感された。18年3月期の連結経常利益は前の期比7.1%増の33億円になり、19年3月期も前期比7.0%増の35.4億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、6期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を45円→55円(前の期は1→2の株式分割前で80円)に増額し、今期も55円を継続する方針とした。

■熊谷組 <1861>  3,860円 (+230円、+6.3%)

 熊谷組 <1861> が3日ぶり急反発。14日大引け後(15:00)に決算を発表。「今期経常は6%増益、10円増配へ」が好感された。18年3月期の連結経常利益は前の期比10.6%減の226億円になったが、19年3月期は前期比5.8%増の240億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。

■特種東海 <3708>  4,585円 (+250円、+5.8%)

 特種東海製紙 <3708> が急反発。14日大引け後(15:00)に決算を発表。「今期経常は22%増益へ」が好感された。18年3月期の連結経常利益は前の期比36.9%減の32億円に落ち込んだが、19年3月期は前期比21.8%増の39億円にV字回復する見通しとなった。

■グンゼ <3002>  7,250円 (+390円、+5.7%)

 グンゼ <3002> が急反発で年初来高値を更新。同社は14日取引終了後、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は1450億円(前期比3.2%増)、営業利益は70億円(同12.2%増)、最終利益は40億円(同14.7%増)を見込んでいる。機能ソリューション事業では、プラスチックフィルム分野は業績が拡大しているなか、新市場・新商品の開発とグローバル生産体制をさらに強化する。エンジニアリングプラスチックス分野は、主力のOA市場向け商品および半導体関連等繊維技術活用製品の拡大を図る。また、電子部品分野は社内のフィルム関連事業分野とのシナジーを追求し事業採算化を進める。アパレル事業では、インナーウエア分野はオリジナル差異化技術を強みに主力ブランドの更なる拡販を図るとともに成長チャネルであるEC・SPAルートと海外販売を強化する。レッグウエア分野は、市場トレンドと消費者潜在ニーズを先取りした新市場・新商品の開発などを進める。

■フージャース <3284>  858円 (+45円、+5.5%)

 フージャースホールディングス <3284> が3日続急伸。14日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比30.3%増の69.3億円に拡大して着地。続く19年3月期も前期比15.3%増の80億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力のマンション事業で大型再開発物件の販売を見込んでおり、同事業の引き渡し戸数は前期の548戸から1315戸に急拡大する計画である。併せて、今期の年間配当は前期比1円増の25円に増配する方針とした。また、発行済み株式数の1.08%にあたる62万5000株(5億円)を上限とする自社株買いの実施も発表したことも好感された。併せて、中期経営計画の目標数値を見直し、最終年度の21年3月期の経常利益を従来計画の100億円から140億円に上方修正した。また、利益還元について総還元性向を導入し、20年3月期以降は総還元性向40%とする方針とした。

■アルヒ <7198>  1,580円 (+79円、+5.3%)

 アルヒ <7198> が急反発。14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。「今期税引き前は17%増で4期連続最高益、22円増配へ」が好感された。18年3月期の連結税引き前利益は前の期比6.9%増の51.9億円になり、19年3月期も前期比17.3%増の61億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

■クラレ <3405>  1,897円 (+90円、+5.0%)

 クラレ <3405> が急反発。15日午後1時ごろ、上限を220万株(発行済み株数の0.63%)、または40億円とする自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入った。株主還元の強化および資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を可能とするためとしている。同時に発表した第1四半期(1-3月)連結決算は、売上高1491億5800万円(前年同期比18.1%増)、営業利益233億円(同2.3%増)、純利益157億2500万円(同3.0%増)だった。ポバール樹脂や光学用ポバールフィルム、PVBフィルムなどが伸長したものの、原料価格の上昇を受けビニルアセテート事業は減益を余儀なくされたが、米カルゴン・カーボン社の貢献で機能材料事業は好調に推移し、増益を確保した。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高のみ5400億円から6100億円(前期比17.7%増)へ上方修正し、営業利益は770億円(同0.8%増)、純利益は490億円(同10.0%減)で据え置いている。

■CKD <6407>  2,345円 (+85円、+3.8%)

 CKD <6407> が大幅反発。14日取引終了後発表した19年3月期連結業績予想で、売上高1220億円(前期比5.4%増)、営業利益140億円(同12.2%増)、純利益98億円(同7.2%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好材料視された。薬品包装システムの受注減を見込む自動機械部門は減収となるものの、国内市場で半導体製造装置やFPD製造装置向けの需要が堅調で、アジアなど海外市場も引き続き好調な機器部門が牽引し、業績拡大に貢献する見通し。年間配当は前期比3円増の40円を予定している。なお、18年3月期連結業績は、売上高1157億円(前の期比23.1%増)、営業利益124億7200万円(同30.2%増)、純利益91億4200万円(同31.4%増)だった。

■東芝 <6502>  299円 (+10円、+3.5%)

 東芝 <6502> [東証2]が大幅続伸。15日前引け後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高3兆6000億円(前期比8.8%減)、営業利益700億円(同9.3%増)、最終利益1兆700億円(同33.1%増)と増益を見込んでいることが好感された。ランディス・ギア・グループや映像事業の連結除外の影響や、想定為替レートを1ドル=100円(18年3月期106円)としたことによる為替の影響で減収を見込むものの、エネルギーシステム事業の営業黒字転換やメモリ事業の売却などで最終大幅増益を見込んでいる。なお、メモリ事業に関しては、第1四半期は非継続事業損益、第2四半期以降は持ち分法損益と仮定しているという。なお、18年3月期連結決算は売上高3兆9475億9600万円(前の期比2.4%減)、営業利益640億7000万円(同21.9%減)、最終損益8040億1100万円の黒字(前の期9656億6300万円の赤字)だった。また、18年3月期において債務超過を解消しており、これも好感されたようだ。

■阪急阪神 <9042>  4,420円 (+120円、+2.8%)

 阪急阪神ホールディングス <9042> が4日続伸。同社は15日午後2時に、300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.21%)、100億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間は今月24日から7月31日まで。あわせて、19年3月期通期の連結業績予想も公表し、営業収益見通しは7900億円(前期比3.9%増)、営業利益見通しは1100億円(同4.6%増)とした。鉄道事業での運輸収入の増加や、不動産事業での施設用地売却などを見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  737.1円 (+12.4円、+1.7%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> をはじめメガバンクが買い優勢の展開となった。米連銀総裁の利上げに対するタカ派的な発言が米国債売りを誘発、14日の米国株市場では10年債利回りが再び3%の大台に乗せてきた。これを受けて米国事業を展開するメガバンクにとっては運用利ザヤの拡大期待が株高を後押しする状況となっている。ただ、三菱UFJは15日の引け後に決算発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑もあり、積極的な買いは入りにくい状況だったが6日続伸。なお、三井住友フィナンシャルグループ <8316> は14日引け後に18年3月期の決算を発表。経常収益は5兆7641億7200万円(前期比12.3%増)、経常利益は1兆1641億1300万円(同15.7%増)、最終利益は7343億6800万円(同3.9%増)と好調で、700億円を上限とする自社株買いを発表していることもあって4日続伸となった。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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