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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:カプコン、東海カ、アサヒ

カプコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■丸和運輸機関 <9090>  4,055円  +700 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 丸和運輸機関 <9090> が続急騰。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前期比22.1%増の58億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は「ECラストワンマイル当日お届けサービス」の提供を通じ拡大を続けるネット通販需要を取り込むほか、小売業に特化した物流事業の基盤強化に向けた食品スーパーの3PL業務を強みとした営業活動を推進する。また、継続した現場改善と日次決算マネジメントの徹底によるコスト削減に取り組む構えだ。併せて、今期の年間配当は36.4円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は14.6%増配とする方針とした。同時に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比3.1%増の47.5億円だった。

■市光工業 <7244>  1,373円  +205 円 (+17.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 市光工業<7244>は急反騰し、上場来高値を更新している。8日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を1330億円から1350億円(前期比43.5%増)へ、営業利益を73億円から84億円(同2.1倍)へ、純利益を61億円から73億円(同92.5%増)へ上方修正したことが好感されている。足もとで新規立ち上げ製品や、LEDランプ、カメラモニターシステムなど高付加価値製品の販売が堅調に推移し、国内の売上高が増加していることが業績を押し上げる。これに加えて、ASEAN子会社の業績回復や持ち分法による投資利益などで一過性の利益を計上し、第1四半期業績が計画を上回ったことにより上方修正したという。なお、同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高378億200万円(前年同期比32.4%増)、営業利益38億1000万円(同5.3倍)、純利益32億9900万円(同5.7倍)だった。

■デジタルアーツ <2326>  5,180円  +705 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率5位
 デジタルアーツ <2326> が続急騰し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前期比31.0%増の25億円に拡大を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は標的型攻撃など外部からの攻撃による脅威が高まるなか、主力のフィルタリングソフト「i-FILTER」の製品強化と機能追加を行い、企業・公共向けの販売拡大を見込む。また、Webサービスやメール環境のクラウドが急速に進んでいることを背景に「i-FILTER」クラウドサービスを開始する予定だ。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比8円増の36円に増配する方針としたことも支援材料となった。同時に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比5.4%増の19億円だった。

■キッツ <6498>  1,087円  +144 円 (+15.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率6位
 キッツ <6498> が続急伸し、年初来高値を更新した。8日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比10.6%増の97.3億円で着地。続く19年3月期も前期比12.0%増の109億円に伸び、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も主力のバルブが首都圏の建築設備向けや半導体製造装置向けで伸びる。値上げ浸透や生産性向上なども増益に貢献する。業績好調に伴い、前期の年間配当を16円→17円に増額し、今期も前期比2円増の19円に増配する方針としたことも支援材料となった。前日終値ベース予想PERが14.6倍→12.9倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘ったようだ。

■エレコム <6750>  2,904円  +367 円 (+14.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 エレコム<6750>がマドを開けて急騰、年初来高値を更新した。同社はマウスやキーボードなどパソコン周辺機器を手掛けるほか、M&Aによる事業拡大でテレビ関連機器でも収益を伸ばしている点が注目されている。8日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績見通しでは、売上高が1000億円(前期比6.9%増)、本業のもうけを示す営業利益は110億円(同7.9%増)予想と好調。浮動株比率が低く急騰習性があり、足もと株式需給面では信用売り残、買い残ともに枯れた状態にあり上値期待が膨らんでいる。

■日本冶金工業 <5480>  334円  +41 円 (+14.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 冶金工 <5480> が急反騰。8日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比18.8%増の33.8億円に伸びて着地。続く19年3月期も前期比2.0倍の68億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内外でステンレス特殊鋼の需要が増加するうえ、前期に発生した熱延工場火災事故の影響がなくなることなども寄与し、大幅増収増益を計画する。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の6円に増配する方針としたことも好感された。また、前日終値ベースの予想PERが12.2倍→8.2倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■エフ・ジェー・ネクスト <8935>  988円  +108 円 (+12.3%)  11:30現在
 エフ・ジェー・ネクスト <8935> が続急騰。8日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比10.8%減の72.2億円になったが、続く19年3月期は前期比7.9%増の78億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力のワンルームマンションや高価格帯のファミリー向けマンションを中心に、年間販売戸数は前期並みの2200戸を計画。また、旺盛な建設需要を背景に建設工事の受注が拡大する見込みで、売上高は前期実績を13.4%上回る見通し。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の32円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りは3.6%に上昇したことも買いに拍車を掛けた。

■カプコン <9697>  2,410円  +231 円 (+10.6%)  11:30現在
 カプコン<9697>は大幅高で5連騰、3月22日につけた上場来高値2585円(分割修正値)を視界に捉える動きとなっている。同社は8日取引終了後、19年3月期の連結業績予想を発表、売上高は960億円(前期比1.6%増)、営業利益は170億円(同6.0%増)、最終利益は120億円(同9.7%増)を見込むなど好調。前18年3月期は営業利益段階で160億3700万円(前の期比17.5%増)と過去最高利益を更新、「モンスターハンター」の家庭用ゲーム機ソフトが抜群の売れ行きを示し業績に貢献した。19年3月期も引き続きゲームソフトが牽引し成長トレンドが続く見通し。

■日信工業 <7230>  2,121円  +192 円 (+10.0%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「今期税引き前は黒字浮上へ」が好感された。日信工業 <7230> が5月8日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期の連結税引き前損益は11.7億円の赤字(前の期は128億円の黒字)に転落したが、19年3月期は150億円の黒字に急浮上する見通しとなった。
  ⇒⇒日信工業の詳しい業績推移表を見る

■ラウンドワン <4680>  1,917円  +166 円 (+9.5%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>が6連騰となっている。同社は8日取引終了後に、前18年3月期の連結決算を発表。既存店売上高の改善などで、営業利益は105億3700万円(前の期比57.7%増)と、従来予想の97億700万円から上振れ着地した。同時に公表した今19年3月期通期の連結営業利益は115億5000万円(前期比9.6%増)を予想。米国への積極出店による営業基盤の拡大を図るとしており、同国への新規出店は11店舗(18年3月期末時点の店舗数は21)を計画している。

■カナミックネットワーク <3939>  2,045円  +176 円 (+9.4%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「上期経常が33%増益で着地・1-3月期も12%増益」が好感された。カナミックネットワーク <3939> [東証M] が5月8日大引け後(17:00)に決算を発表。18年9月期第2四半期累計(17年10月-18年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比32.9%増の2.2億円に拡大し、通期計画の3.3億円に対する進捗率は68.1%に達し、さらに前年同期の51.5%も上回った。
  ⇒⇒カナミックネットワークの詳しい業績推移表を見る

■東海カーボン <5301>  1,649円  +137 円 (+9.1%)  11:30現在
 東海カーボン <5301> が急伸。8日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の440億円→648億円に47.3%上方修正。増益率が3.3倍→4.9倍に拡大し、従来の11期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。世界的な需給逼迫を背景に黒鉛電極の販売価格が想定以上に上昇することが寄与。カーボンブラックの販売増加に加え、原料油上昇に伴う値上げ効果なども収益を押し上げる。同時に発表した第1四半期(1-3月)の同利益は前年同期比6.3倍の127億円だった。前日終値ベースの予想PERが10.7倍→6.9倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■PALTAC <8283>  5,940円  +480 円 (+8.8%)  11:30現在
 PALTAC <8283> が急反発し、上場来高値を更新した。8日大引け後に発表した18年3月期の経常利益(非連結)は前の期比18.2%増の254億円で着地。続く19年3月期も前期比7.9%増の275億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はインバウンド需要の増加などを背景に好調だったドラッグストア向けを中心に、日用品や化粧品をはじめすべての商品分類で売上高が前年比プラスを達成。今期もドラッグストア向けなど拡大基調が続き、売上高は初の1兆円大台を計画する。業績好調に伴い、前期の年間配当を62円→64円に増額し、今期も前期比2円増の66円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて、21年3月期に経常利益300億円を目標とする中期経営計画を発表している。

■サンフロンティア不動産 <8934>  1,439円  +110 円 (+8.3%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「今期経常は10%増で3期連続最高益、1円増配へ」が好感された。サンフロンティア不動産 <8934> が5月8日大引け後(16:45)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比20.9%増の107億円になり、19年3月期も前期比9.7%増の118億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、10期連続増益になる。
  ⇒⇒サンフロンティア不動産の詳しい業績推移表を見る

■アサヒ <2502>  5,905円  +395 円 (+7.2%)  11:30現在
 アサヒグループホールディングス<2502>が続急伸。8日取引終了後発表した18年12月期第1四半期(1~3月)連結業績(IFRS)が、売上高4420億9200万円(前年同期比16.6%増)、営業利益248億400万円(同81.8%増)、最終利益147億9900万円(同5.3倍)と大幅増益だったことが好感されている。酒類事業はビール類の販売数量が減少したことで減収だったが、広告販促費の効率化などが寄与し増益となった。また、国際事業は欧州やオセアニアが好調に推移したことに加え、昨年4月に連結化した中東欧のビール事業の業績上乗せがあり、大幅な増収となって黒字化を達成した。さらに、飲料事業と食品事業も増益だった。なお、18年12月期通期の業績予想は、売上高2兆1400億円(前期比2.6%増)、営業利益2000億円(同9.2%増)、最終利益1420億円(同0.7%増)の従来見通しを据え置いた。

■テリロジー <3356>  499円  +80 円 (+19.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 テリロジー <3356> [JQ]がストップ高買い気配。8日大引け後、18年3月期の連結経常損益を従来予想の9500万円の黒字→1億7300万円の黒字(前の期非連結は9700万円の赤字)に82.1%上方修正したことが買い材料視された。企業内ネットワーク環境の脆弱性診断サービス、主要顧客向けネットワークインフラ構築案件の受注が伸びたことが寄与。経費削減を進めたことも上振れに貢献した。

■NDS <1956>  5,030円  +705 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 SYSKEN<1933>、NDS<1956>、北陸電話工事<1989>が揃ってストップ高カイ気配。電気通信工事最大手のコムシスホールディングス<1721>が8日の取引終了後、株式交換によって3社を10月1日付で完全子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。3社はいずれも電気通信工事業者で、コムシスHDは九州を地盤とするSYSKEN、中部を地盤とするNDS、北陸を地盤とする北陸電話工事を傘下に収めることで営業エリアを広げ、事業基盤の強化を図るのが狙い。割り当て比率はそれぞれコムシスHD1に対してSYSKEN1.04、NDS2.07、北陸電話工事0.178。なお、子会社となる3社は9月26日付で上場廃止となる予定だ。

■スクロール <8005>  522円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 スクロール<8005>が急伸。8日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高700億円(前期比12.5%増)、営業利益24億円(同84.1%増)、最終利益17億円(前期10億3500万円の赤字)と大幅営業増益を見込んでいることが好感されている。引き続き商材ミックス型の媒体の拡充を行うほか、購入しやすい価格帯のファッション商材の開発など商品企画に注力して通販事業の安定的な収益基盤の確立を目指す方針。また、グループ各事業で事業環境にあわせた販促投資とコスト管理の徹底を推進することで、大幅増益を見込んでいる。

●ストップ高銘柄
 北陸電話工事 <1989>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 SYSKEN <1933>  2,963円  +500 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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