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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:コムチュア、ホソミクロン、図研

コムチュア <日足> 「株探」多機能チャートより
■コムチュア <3844>  3,990円  +410 円 (+11.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 コムチュア<3844>が急反発。同社はグループウエアの開発など情報システム構築を主力としており、クラウドやビッグデータの普及加速を背景に収益環境には強い追い風が吹いている。7日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想は、売上高が180億2500万円(前期比10.0%増)と大きく伸び、営業利益が22億円(同11.8%増)、最終利益は15億6000万円(同11.8%増)といずれも2ケタ増益を見込んでいる。これを好感する形で投資資金が流入している。

■カナミックネットワーク <3939>  1,900円  +195 円 (+11.4%)  11:30現在
 カナミックネットワーク<3939>が急反発。7日の取引終了後、同社の「カナミッククラウドサービス」が、経済産業省の「サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)」において、「IT導入支援事業者」に認定されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。IT導入補助金は、経済産業省が推進する「サービス等生産性向上IT導入支援事業」において、中小企業・小規模事業者がITツール(ソフトウエア、サービスなど)を導入する経費の一部を補助することで、中小企業・小規模事業者等の生産性の向上を図ることを目的とした制度。今回の認定により、「カナミッククラウドサービス」の導入企業は、最大50万円の補助金を受け取ることができることになる。

■ホソカワミクロン <6277>  7,880円  +690 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 粉体関連装置大手のホソカワミクロン <6277> が急反騰。7日大引け後、18年9月期上期(17年10月-18年3月)の連結経常利益を従来予想の24億円→31.1億円に29.8%上方修正。増益率が4.3%増→35.4%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。期首の為替設定レートに比べ特に対ユーロで円安水準となったことに加え、国内外ともに堅調な受注を背景に同社が強みとする高付加価値システムの出荷が進んだことなどが上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の53億円(前期は52.1億円)を据え置いた。

■図研 <6947>  1,673円  +144 円 (+9.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 図研<6947>が急騰。同社は7日取引終了後、19年3月期の連結業績予想を発表、売上高は255億円(前期比8.1%増)、営業利益は25億円(同23.4%増)、最終利益は18億円(同19.1%増)と大幅増収増益を見込んでいる。CAD/CAMシステムが回復色をみせるほか、配線ソフトが好調で収益に反映されている。前18年3月期決算も好調で、最終利益段階で15億1100万円(前の期比25.3%増)と大幅な伸びをみせている。これを受けて前期年間配当を20円の計画に対し2円増額となる22円としたほか、今期もそこからさらに2円増配の24円とするなど株主還元にも積極的。これを評価する買いを呼び込んでいる。

■ユニオンツール <6278>  4,220円  +350 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ユニオンツール <6278> が続急伸。7日大引け後に発表した18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比51.6%増の9.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。同社はプリント配線板用ドリル世界最大手でエンドミルなど製造も手掛ける。1-3月期は国内で車載関連・通信インフラ向け産業用切削工具の販売が好調だったほか、生産強化を進めたアジア地区も20%を超える大幅増収を達成した。管理費用の削減や海外子会社の稼働率向上に伴う原価低減も増益の要因となった。

■ニチアス <5393>  1,510円  +97 円 (+6.9%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「今期経常は1%増で4期連続最高益、実質増配へ」が好感された。ニチアス <5393> が5月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比10.4%増の218億円になり、19年3月期は前期比0.9%増の220億円とほぼ横ばいを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒ニチアスの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「1.49%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。発行済み株式数(自社株を除く)の1.49%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月8日から7月31日まで。

■三信電気 <8150>  2,417円  +154 円 (+6.8%)  11:30現在
 三信電気<8150>は大幅続伸し年初来高値を更新。同社は7日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を1530億円から1572億5000万円(前期比6.2%減)へ、営業利益を16億円から17億6000万円(同2.2倍)へ、最終損益を8億円から9億4000万円(前期は15億7500万円の赤字)へそれぞれ増額した。デバイス事業の売上高が好調に推移したことで、営業外損益が改善できたことから、各利益の上方修正につながった。

■川田テクノロジーズ <3443>  6,510円  +340 円 (+5.5%)  11:30現在
 川田テクノロジーズ<3443>は4日ぶりに大幅反発。1月9日につけた年初来高値6630円を約4カ月ぶりに更新してきた。同社は7日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の修正を発表。売上高は1100億円から1070億円(前期比3.4%増)へ小幅下方修正したものの、営業利益を30億円から44億円(同25.5%減)へ、最終利益を21億円から40億円(同50.9%減)へ上方修正した。売上高については、建築セグメントの売り上げが伸びず前回予想を下回ったものの、営業利益については、主に鉄構セグメントおよび土木セグメントでの工事の原価低減および設計変更獲得が順調に行われたことにより利益は上方修正となった。

■トーモク <3946>  2,177円  +111 円 (+5.4%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「今期経常は39%増で2期ぶり最高益、実質増配へ」が好感された。トーモク <3946> が5月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比24.1%減の59.7億円になったが、19年3月期は前期比39.0%増の83億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収になる。
  ⇒⇒トーモクの詳しい業績推移表を見る

■パイロット <7846>  6,210円  +300 円 (+5.1%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は14%増益で着地」が好感された。パイロットコーポレーション <7846> が5月7日大引け後(16:00)に決算を発表。18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比14.0%増の43.7億円に伸びたが、通期計画の210億円に対する進捗率は20.8%となり、5年平均の18.0%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒パイロットの詳しい業績推移表を見る

■ベネフィット・ワン <2412>  2,860円  +107 円 (+3.9%)  11:30現在
 7日大引け後、ベネフィット・ワン <2412> [東証2]が決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比9.4%増の62.6億円で着地。続く19年3月期も前期比20.1%増の75.2億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は働き方改革を追い風に主力の福利厚生代行サービスの会員数が拡大するほか、ヘルスケア事業やインセンティブ事業の収益も伸びる見通しだ。同時に、今期の年間配当は前期比9.5円増の38円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の10.07%にあたる908万8000株の自社株を消却すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。また、19年3月期中を目標に東証2部から1部への指定申請を行うことを明らかにしている。

■スミダコーポレーション <6817>  1,365円  -173 円 (-11.3%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 7日に決算を発表。「1-3月期(1Q)税引き前は68%減益で着地」が嫌気された。スミダコーポレーション <6817> が5月7日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比68.5%減の4.4億円に大きく落ち込み、通期計画の54億円に対する進捗率は8.2%にとどまり、さらに前年同期の24.5%も下回った。
  ⇒⇒スミダコーポレーションの詳しい業績推移表を見る

■扶桑化学工業 <4368>  2,483円  -245 円 (-9.0%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 7日に決算を発表。「今期経常は9%減益、1円増配へ」が嫌気された。扶桑化学工業 <4368> が5月7日大引け後(16:00)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比3.3%増の103億円に伸びたが、19年3月期は前期比8.8%減の94.5億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒扶桑化学工業の詳しい業績推移表を見る

■パソナグループ <2168>  1,735円  -139 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 7日、パソナグループ <2168> が自己株処分による200万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限30万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で230万株と発行済み株式数の5.5%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は5月15日から18日までのいずれかの日に決定される。最大で39億9795万円の調達資金については子会社への投融資資金や借入金返済に充てる。

■ぷらっとホーム <6836>  4,660円  +700 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 ぷらっとホーム<6836>が連日の急騰でストップ高に買われたほか、ACCESS<4813>、NSW<9739>、さくらインターネット<3778>などエッジコンピューター分野に経営資源を注ぐ企業群に継続的な買いが流入している。あらゆるものをネットでつなぐIoTの普及加速局面で、自動運転や工場のロボット制御のようにリアルタイムの情報処理が求められる場面では従来のクラウドコンピューティングでは、ユーザーからデータセンターまでの物理的な距離が送受信のスピードを遅らせる分、対応が難しいというケースが出ている。この課題をクリアするのが、ユーザーの近くにエッジサーバーを分散させ、距離を短縮することによって反応速度を高めるエッジコンピューティングだ。ぷらっとホームは、コンピューター周辺機器の製造販売を行う企業だが、同社の高性能IoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT VX2」はIoTエッジコンピューティングの構築を強力にサポートする製品として注目を集めている。

●ストップ高銘柄
 麻生フオームクリート <1730>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 日東富士製粉 <2003>  5,450円  +705 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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