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【市況】4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは332ドル高、バフェット氏がアップル株を買い増し

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは332ドル高、バフェット氏がアップル株を買い増し

4日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は332.36ドル高の24262.51、ナスダックは121.47ポイント高の7209.62で取引を終了した。4月雇用統計は失業率が改善された一方で、非農業部門雇用者数と平均時給の伸びが予想を下振れ、朝方は小動き。バフェット氏がアップル株を大幅に買い増したことが好感され、その後はハイテク株を中心に大幅上昇となった。セクター別では全面高となり、テクノロジー・ハード・機器やメディアの上昇が目立った。

携帯端末のアップル(AAPL)は、今週末に株主総会を控えるバフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイ(BRKB)が7500万株(137億ドル相当)を追加取得したことが明らかとなり上昇。インターネットラジオのパンドラ・メディア(P)は、決算内容が好感され急騰。ハンバーガーチェーンのシェイク・シャック(SHAK)は、通期見通しを引き上げ、大幅上昇。アクションカメラのゴープロ(GPRO)は、赤字幅が予想より縮小したほか、売上高が予想を上振れ堅調推移となった。一方で、複写機のゼロックス(XRX)は、大株主である著名投資家カール・アイカーンらと取締役会の和解合意が失効し、先行き不透明感から下落した。

サンフランシスコ連銀総裁は、インフレ率が目標値である2%を短期間は上振れても違和感はないと述べたほか、インフレ率が急加速するとは予想していないとの考えを示した。


■NY為替:ドル伸び悩み、米4月雇用統計は市場予想を下回る

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円65銭へ下落後、109円27銭まで反発し、109円09銭で引けた。

米4月雇用統計で非農業部門雇用者数や賃金の伸びが予想を下回ったため債券利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、年3回の利上げ軌道に変わりはないとの見方や株式相場が大幅上昇に転じると、リスク選好のドル買い・円売りが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1994ドルへ上昇後、1.1911ドルまで反落し、1.1960ドルで引けた。域内の低調な小売り、サービス業PMIを受けて、ECBの政策正常化が遅れるとの見方を背景にしたユーロ売りが続いた。


■NY原油:大幅続伸で69.72ドル、イラン核合意から米国離脱の可能性残る

NY原油先物6月限は大幅続伸(NYMEX原油6月限終値:69.72 ↑1.29)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+1.29ドルの69.72ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時69.97ドルまで買われた。イランの原子力関連活動を大幅に制限する代わりに、核に関連する対イラン制裁を緩和するイラン核合意から米国が離脱するとの懸念は消えていないこと、米国株の上昇、インフレ加速の思惑はやや後退していることが原油先物相場を押し上げた。

なお、イラン核合意についてムニューシン米財務長官は先月、「5月12日に対イラン制裁の停止措置の解除を米国が決定しても2015年のイラン核合意から米国が離脱することを必ずしも意味するわけではない」との見方を伝えている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.30ドル +0.10ドル(+0.34%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.40ドル +0.32ドル(+0.63%)
ゴールドマン・サックス(GS)234.94ドル +1.53ドル(+0.66%)
インテル(INTC) 52.78ドル +0.80ドル(+1.54%)
アップル(AAPL) 183.83ドル +6.94ドル(+3.92%)
アルファベット(GOOG) 1048.21ドル +24.49ドル(+2.39%)
フェイスブック(FB) 176.61ドル +2.59ドル(+1.49%)
キャタピラー(CAT) 146.37ドル +2.59ドル(+1.80%)
アルコア(AA) 54.39ドル +1.11ドル(+2.08%)
ウォルマート(WMT) 87.53ドル +1.30ドル(+1.51%)
スプリント(S) 5.28ドル +0.07ドル(+1.34%)

《FA》

 提供:フィスコ

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