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【経済】NYの視点:円再び売り持ちに転じる:今週の注目:イラン核合意、米CPI・PPI、BOE


短期投機家・投資家の円の持ち高は再び売り持ちに転じた。市場が円の売り持ちに転じたことで、円の下落ペースが落ちる可能性がある。ユーロの買い持ち高は3週連続で減少。しかし、過去最高水準に依然近く、ユーロの上昇は限定的と見る。

今週は、米国のインフレ、イラン核合意の行方に注目が集まる。また、米中通商協議が平行線に終わったため、貿易摩擦への懸念が当面くすぶる中、ワシントンで再開される北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉協議の行方にも注目が集まる。

英国中央銀行は金融政策決定会合を予定している。カーニー総裁が利上げの時期を明確化しなかったことや予想を下回った直近の経済やインフレ指標を受けて、一時100%織り込まれていた5月の利上げ観測が大幅に後退。今回の会合で、政策金利は据え置かれると見られている。英国の大手銀HSBCは年内の利上げ見通しを撤回した。インフレ報告やカーニー総裁の会見で年内の利上げの可能性を探る。

注目の米中通商協議は重要点で意見の相違が埋まらず、対話継続で合意。米国は中国に対米貿易黒字を2020年までに2000億ドル圧縮を要求したが、中国に受け入れられなかった。ホワイトハウスは声明を発表し、トランプ大統領がブリーフィングを受けたのち、次のステップを検討するという。米中貿易摩擦の警戒感が当面くすぶることになりドルの上値を抑制する。

米4月雇用統計では、賃金の伸びが予想を下回り、年3回の利上げ軌道を確認するにとどまった。4月の生産者物価指数(PPI)はコア前年比で+2.4%と、3月+2.7%から低下。4月生産者物価指数(CPI)はコア予想で前年比+2.2%と、1年ぶりの高水準が予想されている。年4回の利上げの可能性を強める結果になると、ドルのさらなる上昇につながる。

■今週の主な注目イベント

●米国

6日:クオールズ米FRB副議長講演、
7日:ボスティック米アトランタ連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁、
エバンズ米シカゴ連銀総裁講演、バーキン米リッチモンド連銀総裁、質疑応答
8日:パウエルFRB議長講演
9日:ボスティック米アトランタ連銀総裁講演、
4月生産者物価指数(PPI):コア予想:前年比+2.4%(3月+2.7%)
10日:4月生産者物価指数(CPI):コア予想:前年比+2.2%(3月+2.1%)
12日:イラン核合意に関する決定

●日本

9日:日中韓首脳会談が日本で開催、米朝首脳会談が議題に

●英国
10日:金融政策決定会合、インフレ報告、カーニー英国中央銀行総裁会見

●欧州
EU、ブレグジット協議
11日:ドラギECB総裁、イタリアで講演

●地政学的リスク
北朝鮮
イラン
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン

《CS》

 提供:フィスコ

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