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【市況】すぐ始めたい人のための「先物取引入門」(3)商品先物取引をしているのはどんな人?(高井ひろえ)


こんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。第2回までのコラムを通して、商品先物取引は意外と少額から始められるということや、決済期限のない取引もできるということを一緒に学びましたね。今回は、商品先物取引をしているのはどんな人なのか、リサーチしてまいりましたので、具体的にお伝えします。

○「商品」と私たちの生活は密着している

商品先物市場では、私たちの生活に密着している「商品」が上場されています。例えば、世界の商品先物市場の中でも比較的市場規模が大きい原油は、化学繊維などプラスチック類の原料となりますし、電気などを生み出すためにも使われます。また、ガソリンは、ガソリンスタンドにて「1リットル134円」などと表示されており、価格変動を身近に感じることができます。原油やガソリン以外にも、金は宝飾品として愛されていますし、プラチナは自動車の排気装置用など、触媒としても使われています。もしかすると、人によっては株式や為替よりも生活に直接関係のある商品のほうが、価格変動に関心を持ちやすいという場合もあるかもしれないですね。

○商品先物を取引している人ってどんな人?

では、これらの商品の「先物取引」はどのような人が市場に参加しているのでしょうか。まず思い浮かぶのは、商社の方かもしれません。先物市場は価格変動リスクを減少させるための場でもありますので、海外と日本との間で商品の輸出入に携わって いる方も多く取引しています。例えば、商社が中東で原油を買い付けて日本に輸入する際、タンカーで20日ほどかかるそうです。この間にもし中東の政治経済情勢に変化が生じて原油 価格が下がってしまったら、日本で売る際には採算が合わなくなってしまうかもしれません。この価格リスクを最小限に抑えるために先物取引を使ってヘッジします。

○実はあなたの身近にもいる!?商品先物取引をしている人

先物取引を行っているのは、このような事業者の方ばかりではありません。個人投資家の方も多くいらっしゃいます。経済産業省の平成27年度「商品先物取引に関する委託者等の実態調査」報告書によると、国内商品市場取引(通常取引)に参加している方の年齢層としては60歳代の方が一番多いのですが、20代や30代の投資家さんもいらっしゃり、幅広いです。先物取引を始めたきっかけは、日常生活の中でのふとした疑問だったりするそうです。例えば、スーパーに行ったときに、「どうして前よりもコーンの価格が上がっているのだろう?」と感じたり、「どうしてこんなにガソリンが高くなっているの?」と思ったり。普段から買い物等で商品の価格を目にしやすい主婦の方も取引されているそうです。お米や大豆など、スーパーで見かける商品も上場されていますよね。また、20代、30代の投資家さんですと、FXや株式をやっているうちに、原油や金にも興味がわき、取引を始める方が目立つとのことです。一般的に言って、商品先物は他の金融市場との関係性も深いと言われています。例えば米国株や米ドル/円と金は反対方向に動く傾向があります。また、大豆などの農産物は南米でも多く生産されているため、ブラジルレアルと農産物は連動しやすいです。ただ、こうした関係は時期によって変わるので注意が必要です。商品先物取引を学ぶことで、他の金融商品を取引する際にも役立てられそうですね。取引方法としては、スマートフォンで取引をされる方も増えているようですよ。商品先物会社で働く方にお伺いしたところ、近年では2割から3割くらいがスマートフォンからの注文になっているとのことです。電車やカフェ、レストランにてスマートフォンでチャートを見ている方がいたら、もしかすると商品先物取引をしていたりするかもしれませんね。

○最後に

今回のコラムを通して、個人でも多くの方が取引に参加しており、そのきっかけは日常生活で何気ない疑問であったりすることが分かりましたね。商品先物取引の「商品」だけでなく、「取引」についても身近に感じていただけましたら幸いです。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

《HT》

 提供:フィスコ

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