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【材料】EPSホールディングス---2Q増収、CRO事業及び海外事業が業績に貢献

EPS <日足> 「株探」多機能チャートより

EPSホールディングス<4282>は1日、2018年9月第2四半期(17年10月-18年3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.5%増の326.66億円、営業利益が同17.4%減の38.28億円、経常利益が同18.5%減の38.91億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同2.3%減の24.95億円となった。

CRO事業の売上高は前年同期比4.7%増の156.49億円、営業利益は同2.3%減の37.05億円となった。業務別について、治験業務は臨床開発部門全体のマネジメント強化及び社内管理体制の一元化の推進等を進めることで売上高、営業利益ともに順調に推移した。PMS業務等は、売上高は前年同期を上回ったが、新規業務立ち上げにリソースを想定以上に要したことから、営業利益は計画を若干下回った。臨床研究業務は、受託プロジェクトの好進捗により増収、増益となった。派遣型CRO業務は計画通りにリソース確保ができ、売上高、営業利益ともに堅調に推移した。医薬・医療系IT関連業務は、売上高、営業利益ともに順調に推移だった。

SMO事業の売上高は前年同期比0.8%減の70.33億円、営業利益は同50.3%減の5.03億円となった。業績面では、EP綜合における受注の伸び悩みと、エクサムにおける赤字の影響等により、減収減益となった。

CSO事業の売上高は前年同期比6.1%減の39.03億円、営業利益は同32.0%減の1.77億円となった。医薬向けCMR(契約MR)、医薬向けのコールセンター、BPO業務、医療機器向けCMR全ての業務で、概ね計画通りに推移した。しかし、製薬業界のMRの需要低迷の影響が、同社の医薬向けCMR業務のみならず、PMS業務にも大きく影響を及ぼし、前年同期に対しては減収となった。

Global Research事業の売上高は前年同期比11.6%増の26.60億円、営業利益は1.20億円(前年同期は1.52億円の損失)となった。実施中のプロジェクトが堅調に進捗、また新規取引先からの受注案件も貢献し、増収となった。利益面売上増に加えて、管理部門の一元化による効果もあり、黒字に転換した。なお、中国国内のCRO業務は、今期より益新事業の管轄下で運営している。

益新事業の売上高は前年同期比63.8%増の51.84億円、営業損失は1.44億円(前年同期は1.83億円の利益)となった。専門サービス業務は、中国国内のCRO業務を中国最大規模の臨床系CROである杭州泰格医薬科技股分有限公司との戦略的提携により再構築を図っている。業績面では、医薬品製品業務における第1四半期からの継続的な既存市場深耕と新規地域市場開拓、さらに専門サービス業務の事業基盤再編における費用の圧縮等により、売上高、利益面ともに順調に推移している。なお、今期より、中国の商流の変化により、製品関連業務の上海華新生物高技術有限公司は、販売額が増加しているが利益面の影響は軽微としている。

2018年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比9.1%増の660.00億円、営業利益が同9.8%減の68.50億円、経常利益が同10.4%減の70.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.9%減の42.00億円とする期初計画を据え置いている。

《MW》

 提供:フィスコ

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