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【特集】C&R Research Memo(5):18年2月はプロフェッショナル人材の旺盛な需要を背景に2期連続で最高業績を更新

C&R <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2018年2月期の業績概要
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2018年2月期の連結業績は、売上高が前期比0.5%増の26,708百万円、営業利益が同12.2%増の1,806百万円、経常利益が同23.5%増の1,824百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同23.7%増の1,103百万円といずれも期初会社計画を上回って着地した。売上高は8期連続増収、利益項目はすべて2期連続増益となり過去最高業績を連続更新した。

売上高については、2017年6月29日付で韓国孫会社が連結子会社から持分法適用関連会社に異動したことにより約23億円の減収要因となったものの、主力のクリエイティブ分野(日本)や医療分野の好調でカバーした。韓国事業を除いたベースで見ると、前期比10.5%増収となっている。また、売上総利益は前期比10.1%増となり、売上総利益率は38.1%と同3.4ポイント上昇した。プロデュース事業における利益率向上や売上構成比の変化(医療分野の上昇及び韓国事業の低下)が要因となっている。

販管費は前期比737百万円の増加となったが、このうち人件費で4.1億円増、その他で3.2億円増となっている。その他の中にはグループ拠点の移転統合(2018年秋予定)関連費用約1.5億円が含まれている。また、人件費ではクリエイティブ分野(日本)の中途採用(70名)に伴う人件費・採用費が1.7億円含まれている。

なお、2018年2月期より新たにチャットボット、ドローン、舞台芸術エージェンシー事業を開始しており、従来の新規エージェンシー(建築・ファッション・シェフ・プロフェッサー分野)、新規サービス(JURISTERRA、プロフェッショナルメディア、VR Japan)を含めたこれら新規事業の売上高は前期比66%増の7.7億円、営業損失は1.8億円(前期は2.4億円の損失)となった。

(執筆:フィスコアナリスト 佐藤 譲)

《MW》

 提供:フィスコ

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