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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):MDNT、ヤフー、アスカネットなど

高度紙 <日足> 「株探」多機能チャートより

高度紙<3891>:2768円(-322円)
急落。18年3月期の営業利益を従来予想の15.00億円から16.90億円(前期は5.05億円)に引き上げている。コンデンサ用セパレータが好調だった。ただ、フィリピン子会社の固定資産に係る減損損失計上などが響き、純利益は12.00億円から4.20億円(同4.54億円の赤字)に下方修正した。なお、中国商務部による日本製電解紙へのアンチダンピング課税措置継続について、同社は再審調査に応訴しないことを決めたとも発表している。


アスカネット <2438>:1739円(+172円)
大幅続伸。エアリアルイメージング事業で空中結像を可能にするプレート(ASKA3Dプレート)の安定した品質での試作に成功したと発表している。ドイツで6月に行われる展示会「CEBIT2018」で公開し、サンプル供給を開始する。同社は17年から樹脂製ASKA3Dプレートの量産を前提とした手法で研究・開発を進めていた。タッチパネル市場で非接触・手袋操作用途、既存タッチパネルのイメージアップ用途での展開を図る。


MDNT<2370>:102円(-24円)
大幅反落。18年9月期の営業損益見通しを従来の14.00億円の赤字から30.71億円の赤字(前期は18.01億円の赤字)に引き下げている。がん免疫細胞治療の市場環境の変化などで患者数がほぼ半減したほか、米Histogenics Corporationと締結したライセンス導入契約に基づく契約一時金11.30億円の支払いが発生するため。これを受けて、再生医療等製品の開発・製造に向けた構造改革の実施も公表している。


スタートトゥ<3092>:3430円(+270円)
大幅続伸。先週末に18年3月期決算を発表している。営業利益は327億円で前期比24.3%増と、従来予想の320億円をやや上回って着地した。1-3月期では前年同期比30.4%増と、足元で増益率が拡大する形となった。また、19年3月期は400億円で前期比22.4%増の見通しと、390億円レベルの市場予想を上回る。足元の順調な業績拡大に加え、3カ年の中期経営計画では最終年度に営業利益900億円を目指すとしており、同社の強気姿勢を評価。


新光電工 <6967>:946円(+89円)
大幅に5日続伸。先週末に18年3月期決算を発表している。営業利益は49億円で従来予想の59億円を下回ったが、市場コンセンサス水準での着地となった。また、19年3月期は71億円で同45%の大幅増益見通し。市場予想は60億円弱の水準であり、大きく上回っている。円高の影響が警戒されていたなか、想定以上の大幅増益見通しを受けて安心感が強まっているようだ。収益性の高い静電チャックの回復が継続するとみられている。


ガンホー<3765>:303円(-28円)
大幅に4日続落。先週末に第1四半期決算を発表している。営業利益は64億円で、前年同期比で36.2%減、前四半期比では4.1%増となった。「ラグナロク」の寄与も期待されたなか、想定よりも低調な滑り出しとの見方が優勢。なお、先週末も株価は大きく下落しているが、任天堂<7974>とCygamesとのゲームアプリでの業務提携が発表されたことで、同社と任天堂の提携期待などが後退する状況となっているようだ。


ヤフー<4689>:391円(-59円)
3日ぶり大幅反落。先週末に18年3月期決算を発表している。営業利益は1858億円で前期比3.2%減となり、1930億円程度だった市場予想を下回って着地した。また、19年3月期は1300億-1400億円と、同25%-30%程度の減益になる見通しが示された。市場予想は2000億円超の水準。新規事業に対する追加投資などがかさむもよう。アルタバ保有株売却に対する対応策なども不透明ななか、収益水準の低迷をネガティブ視する動きが優勢。


ソニー<6758>:5071円(-329円)
大幅続落。先週末に18年3月期決算を発表している。営業利益は7348億円で前期比2.5倍となり、20年ぶりの最高益更新となった。コンテンツ関連事業の伸長に加え、スマートフォン向け画像センサーの販売増も寄与した。一方、19年3月期は6700億円で同9%減の見込み。主に土地や設備など売却益の計上一巡が響く。市場では減益予想は想定線との見方も多いが、失望感が先行しているようだ。

《ST》

 提供:フィスコ

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