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【特集】【中国の視点】中国のA株、規制緩和やMSCI指数への組入予定で流動性改善に期待


中国当局はこのほど、5月1日から「滬港通(上海と香港市場の株式相互取引制度)」と「深港通(深センと香港市場の株式相互取引制度)」を通じた1日当たりの売買上限について、これまでの4倍に引き上げると発表した。これにより、1日当たりの売買上限それぞれ従来の130億元(約2210億円)から520億元、105億元から420億元まで拡大する見通しだ。

外資は現在、主に適格海外機関投資家(QFII)や人民元適格国外機関投資家(RQFII)、滬港通、深港通を通じてA株を取引している。比較的に緩い規制や利便性などの理由で滬港通と深港通などを通じたA株の取引が活発になっている。滬港通と深港通の売買上限の大幅な引き上げを受け、A株式市場への外資流入がこれから加速すると期待されている。

また、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)新興国株価指数へのA株の組み入れについて、第1段階は6月に実施されるとの観測も、外資の流入期待を高めている。

金融関係者は、外資が長いスパンで投資する傾向が強いため、投資価値の高い株式に集中すると予測した。また、規制の緩和に伴い、MSCI指数に占めるA株の比率は少しずつ拡大する可能性が高いため、A株の流動性が徐々に拡大するとの見方を示した。なお、MSCI指数に占めるA株の割合は5%の場合、約185億米ドル(約2兆165億円)の外資がA株式市場に流入すると試算されている。
《AN》

 提供:フィスコ

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