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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 カーボン、スタートトゥ、ナブテスコ (27日大引け後 発表分)

カーボン <日足> 「株探」多機能チャートより

 27日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 カーボン <5302>   ★今期経常を57%上方修正・10期ぶり最高益更新へ
 ◆18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は19億円の黒字(前年同期は0.5億円の赤字)に浮上して着地。黒鉛電極の販売価格が上昇したうえ、半導体需要の拡大を背景にファインカーボンの販売が大きく伸びたことが寄与。
  黒鉛電極のさらなる価格改定の進展を踏まえ、通期の同利益を従来予想の70億円→110億円に57.1%上方修正。増益率が2.3倍→3.7倍に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  予想PERが11.9倍→7.4倍に低下し、割安感が強まった。

 スタートトゥ <3092>   ★今期経常は22%増で16期連続最高益、7円増配へ
 ◆18年3月期の連結経常利益は前の期比23.8%増の327億円で着地。続く19年3月期も前期比22.2%増の400億円に伸び、16期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期も商品取扱高の拡大を背景に、衣料通販サイト「ゾゾタウン」の高成長が続く。プライベートブランド事業の本格展開に加え、広告事業の開始も収益拡大に貢献する。
  併せて、今期の年間配当は前期比7円増の36円に増配する方針とした。同時に、1000万株(金額で250億円)を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元の拡充を好感する買いも期待される。

 アートSHD <3663> [東証2]  ★1-3月期(1Q)経常は50%増益・上期計画を超過
 ◆18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比50.4%増の2億円に拡大して着地。車載機器向けUI開発ソリューションをはじめとする自社IP製品の売り上げが拡大し、UI/UX事業の営業損益が前年同期の1008万円の赤字→5242万円の黒字に急浮上したことが寄与。
  上期計画の300万円をすでに66.7倍も上回っており、業績上振れが期待される。

 オークマ <6103>   ★今期は17%増益、実質増配へ
 ◆18年3月期の連結経常利益は前の期比41.5%増の225億円に拡大し、従来予想の195億円を上回って着地。続く19年3月期も前期比17.3%増の265億円に伸びる見通しとなった。今期も旺盛な設備投資需要や自動化ニーズの高まりを背景に、国内外で自動車や半導体製造装置、ロボットなど向けに工作機械の販売が伸びる。
  業績好調に伴い、前期の年間配当を59円→69円に増額。今期は120円とし、前期の株式併合を考慮した実質配当は14.3%増配とする方針とした。

 ナブテスコ <6268>   ★1-3月期(1Q)税引き前は46%増益で着地
 ◆18年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比46.3%増の123億円に拡大して着地。産業用ロボット向け精密減速機や建機向け油圧機器の販売が好調だったうえ、鉄道車両用機器や航空機器なども伸び、12.3%の大幅増収を達成した。持分法投資利益60億円を計上したことも利益を押し上げた。
  上期計画の157億円に対する進捗率は78.6%に達しており、業績上振れが期待される。

 宇野鉄 <6396> [東証2]  ★前期経常を11期ぶり最高益に上方修正、実質50%増配
 ◆18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億4000万円→4億2000万円に23.5%上方修正。増益率が4.0倍→5.0倍に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。利益率の高い部品や修理の売り上げが想定より増加したことが寄与。液晶製造装置向け真空ポンプの原価低減の進展に加え、固定費の抑制なども利益を押し上げた。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は30円実施する方針とした。昨年9月に実施した10→1の株式併合を考慮すると、実質50.0%増配となる。
  予想PERが16.0倍→11.8倍に低下し、割安感が強まった。

 アイエスビー <9702>   ★1-3月期(1Q)経常は20%増益・上期計画を超過
 ◆18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比20.3%増の4.1億円に伸びて着地。旺盛な企業のIT投資意欲を背景に、主力の情報サービス事業で業務システムの受注が好調だったことが寄与。売上原価の減少による採算改善も大幅増益に貢献した。
  上期計画の3.5億円をすでに18.6%も上回っており、業績上振れが期待される。

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