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【市況】<マ-ケット日報> 2018年4月25日

 25日の市場は日経平均が反落。終値は前日比62円安の2万2215円だった。前日の米国株急落を受けて朝方から200円近く下げるスタートとなったが、その後は1ドル=109円台まで進んだ円安に支えられて下げ幅を縮小。日銀のETF買い入れの思惑も働いて終盤は締まった相場つきとなった。連日で75日移動平均上をキープしており回復基調は依然として続いている。

 昨日の米国市場は長期金利の急上昇が重荷となってダウ平均は大幅に5日続落した。指標となる米10年債利回りがついに4年3カ月ぶりとなる3%の大台に乗せ、債券に比べた株式の相対的な割安感が後退したとの見方から全面安の展開となった。個別でも3Mやキャタピラーなどの決算が嫌気され(原料高が原因)、資源を含めた物価上昇が企業業績を圧迫する懸念が出始めている。原油高、金利高の負の面が意識されているようだ。

 一方、東京市場は米国株急落の影響を受けはしたものの、急ピッチに進む円安が緩衝材となって下値は限定的。内容的には値上がり銘柄数の方が勝るなどかえって底堅さを感じさせる1日となった。アジア株の中でも4月に入ってからの日本株は相対的な強さが表われており、進行する円安とともにもう少し上値を試す展開が続きそうだ。米国の金利上昇は基調的にまだ続く可能性が高く懸念材料ではあるが、今は円安を促す元にもなっており、日経平均は目先2万2500円辺りまで戻す余地があるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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