市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

NSW <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本システムウエア <9739>  2,556円 (-294円、-10.3%)

 東証1部の下落率トップ。NSW <9739> が急反落。23日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の320億円から335億円(前の期比9.2%増)へ、営業利益が24億円から29億円(同21.3%増)へ、純利益が16億5000万円から20億5000万円(同20.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、1~3月期では7%の営業減益となり、これを嫌気した売りが出たようだ。なお、上方修正は、デバイス開発をはじめとするプロダクトソリューション事業の需要増大に伴い、受注が堅調に推移したことなどが売上高・利益を押し上げたという。

■コクヨ <7984>  1,889円 (-182円、-8.8%)

 東証1部の下落率2位。コクヨ <7984> が大幅4日続落。23日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高881億2800万円(前年同期比1.9%減)、営業利益89億9100万円(同2.5%減)、純利益70億6400万円(同12.0%減)と減収減益となったことが嫌気された。オフィス家具販売は好調に推移したものの、店舗用什器の製造・販売などを行うストア事業の譲渡や、ステーショナリー関連事業および通販・小売関連事業の減収が響き売上高は減少した。一方、売上総利益率にこだわった施策の継続的な推進で、売上総利益率は改善したが、販管費の上昇などもあり減益を余儀なくされた。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高3180億円(前期比0.8%増)、営業利益180億円(同2.3%増)、純利益138億円(同8.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■IHI <7013>  3,480円 (-240円、-6.5%)

 東証1部の下落率6位。23日に業績修正を発表。「前期経常を一転5%減益に下方修正」が嫌気された。IHI <7013> が4月23日大引け後(15:00)に業績修正を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の390億円→210億円(前の期は220億円)に46.2%下方修正し、一転して4.6%減益見通しとなった。

■住友金属鉱山 <5713>  4,618円 (-259円、-5.3%)

 非鉄株が安い。住友金属鉱山 <5713> やUACJ <5741> 、日本軽金属ホールディングス <5703> などが値を下げた。米財務省は23日、ロシアのアルミ大手ルサールへの経済制裁を緩和すると発表した。これを受け、アルミの需給逼迫観測が後退し、23日のロンドン金属取引所(LME)でアルミ先物価格が急落した。また、アルミと同様にロシアへの経済制裁で需給引き締まり思惑が浮上していたニッケル価格も大幅安となった。こうしたなか、この日の東京市場ではニッケル関連の住友鉱や大平洋金属 <5541> 、アルミニウム関連のUACJや日軽金HD、大紀アルミニウム工業所 <5702> などへの売りが膨らんだ。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均