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【市況】23日の米国市場ダイジェスト:NYダウは14ドル安、長期金利上昇を懸念

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは14ドル安、長期金利上昇を懸念

23日の米国株式相場は下落。ダウ平均は14.25ドル安の24448.69、ナスダックは17.52ポイント安の7128.60で取引を終了した。長期金利上昇への警戒感や、今週に予定される複数の主要ハイテク企業決算を見極めたいとの思惑が交錯し小動き。引けにかけて下落する展開となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや電気通信サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

ジェネリック医薬品のエイコーン(AKRX)は、独の医療機器大手フレゼニウスが43億ドルでの買収合意を撤回したことが明らかになり、30%超の急落。金属大手のアルコア(AA)は、ロシアの同業UCルサールが米政府に制裁解除を申請し、財務省が条件付きによる制裁措置の緩和を表明したことから大幅下落。同社からスピンオフしたアルミ応用製品のアルコニック(ARNC)も軟調推移。一方で、製薬のメルク(MRK)は、ゴールドマンサックスによる投資判断引き上げを受け上昇した。

マーケット終了後に検索大手のアルファベット(GOOGL)が発表した1-3月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。今回から部門別の業績発表方法を変更したこともあり、時間外取引でもみ合って推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利続伸、ドルは全面高

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円13銭から108円75銭まで上昇し、108円71銭で引けた。3月米中古住宅販売件数や4月製造業PMI速報値が予想を上回ったことや、ムニューシン米財務長官が訪中を検討しているとの報道がドル買い材料となった。米10年債利回りは3%近辺まで上昇したこともドル買いに拍車がかかった。さらに、日本銀行の黒田総裁が物価目標達成にはほど遠く、「非常に強い緩和策を続ける必要がある」と指摘したため、円売りも優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.2246ドルから1.2198ドルまで下落し、1.2207ドルで引けた。欧米金利差の縮小観測受けたユーロ買い・ドル売りが後退。ユーロ・円は、132円33銭から132円79銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.3977ドルから1.3926ドルまで下落した。5月の利上げ観測がさらに後退し、ポンド売りが続いた。ドル・スイスは、0.9752フランから0.9789フランまで上昇した。


■NY原油:続伸で68.64ドル、時間外取引で一時69ドル台に上昇

NY原油先物6月限はやや強含み(NYMEX原油6月限終値:68.64 ↑0.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前営業日比+0.24ドルの68.64ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて67.14ドルまで下落する場面があったが、69.03ドルまで上昇した。中東情勢の悪化や米経済指標の改善を意識して原油先物相場は反転、上昇した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.32ドル +0.06ドル(+0.20%)
モルガン・スタンレー(MS) 53.64ドル -0.82ドル(-1.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)246.67ドル -5.29ドル(-2.10%)
インテル(INTC) 51.10ドル -0.43ドル(-0.83%)
アップル(AAPL) 165.24ドル -0.48ドル(-0.29%)
アルファベット(GOOG) 1067.45ドル -5.51ドル(-0.51%)
フェイスブック(FB) 165.84ドル -0.44ドル(-0.26%)
キャタピラー(CAT) 153.99ドル +0.74ドル(+0.48%)
アルコア(AA) 51.90ドル -8.11ドル(-13.51%)
ウォルマート(WMT) 86.10ドル -0.88ドル(-1.01%)
スプリント(S) 5.88ドル -0.12ドル(-2.00%)

《HT》

 提供:フィスコ

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