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【市況】23日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で続落、ハイテク関連に売り

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

週明け23日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比163.93ポイント(0.54%)安の30254.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.07ポイント(0.45%)安の12000.16ポイントとそろって続落した。売買代金は882億100万港ドルに縮小している(20日の売買代金は992億8900万香港ドル)。

米株安を嫌気。先週末の米株市場では、米10年債利回りの急上昇や一部企業の業績懸念などで主要指標が続落した。ただ、下値は限定的。主要企業の1~3月期決算発表が進むなか、増益や黒字転換などの業績改善が意識されている。本土株指数は一時、プラス圏に浮上する場面もみられた。

ハンセン指数の構成銘柄では、アップル関連とされる光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)がそれぞれ6.9%安、1.9%安と続落した。会社側の「iPhone」4~6月販売見通しについて、複数のアナリストが実際はこれに届かないとの見方を示している。部品供給が縮小すると警戒された。そのほか、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.5%安と続落し、約4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

中国の不動産セクターも安い。雅居楽地産HD(3383/HK)が5.9%、中国恒大集団(3333/HK)が4.0%、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.9%ずつ下落した。

中国の発電セクターもさえない。石炭火力発電が主力の華能国際電力(902/HK)が2.4%安、大唐国際発電(991/HK)が2.1%安、華電国際電力(1071/HK)が2.0%安、原子力発電で中国最大手の中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が1.4%安、風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が1.6%安と値を下げた。

半面、1~3月期の好業績を公表した個別銘柄は物色される。黒字に転換した山東墨龍石油機械(568/HK)が2.8%高、利益が3.5倍に膨らんだ中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.3%高、利益3倍となった華潤水泥HD(1313/HK)が1.8%高で引けた。

一方、本土市場は小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.11%安の3068.01ポイントで取引を終えた。ITハイテク関連株の下げが目立っている。非鉄や建材の素材株、自動車株、空運株なども売られた。半面、金融株はしっかり。不動産株や食品・飲料株なども買われた。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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