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【注目】前週末20日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

エムアップ <日足> 「株探」多機能チャートより
■エムアップ <3661>  1,640円 (+300円、+22.4%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。エムアップ <3661> が続急騰で連日のストップ高。人気化のきっかけは、VR(仮想現実)事業を展開する新会社「VR MODE(ブイアールモード)」を設立したと18日に発表したことだが、4月17日に1002円をつけ安値圏にあったことも買いを呼び込む一因となっているようだ。新会社の設立は、主力であるファンクラブ事業などで培った、アーティスト、タレント、アイドル、俳優、声優といった各権利元とのリレーションを生かし、VRを中心とした先端表現技術を用いたライブ動画の生配信など、新たな事業の創出と発展、拡大を図ることが目的。株主構成は同社のほか、業務提携先や社外協力者などの個人、権利保有者などとしており、技術開発から通信、コンテンツ制作までさまざまな事業会社などが参加することで、VRに関連する総合的な機能を持ち、事業を強力に推進するためのコンソーシアムになるとしている。

■インスペック <6656>  1,207円 (+206円、+20.6%)

 インスペック <6656> [東証2]が続急騰。19日の取引終了後、フレキシブル基板用のロールtoロール型検査装置の大型受注を獲得したと発表しており、これを好感した買いが殺到した。今回の受注は複数台で受注金額は合計6億円強に上り、単月における受注獲得額として過去最高額となった。なお同件に関して、18年4月期業績への影響はないとしている。

■グローバル社 <3271>  985円 (+81円、+9.0%)

 東証1部の上昇率3位。THEグローバル社 <3271> が急反発。首都圏を地盤にマンション開発や戸建て事業を展開、インバウンド需要をターゲットとした経営戦略が注目されている。訪日外国人に人気の京都の中心部にホテルを積極展開して需要を取り込んでいる。また、東京では空の玄関口である羽田空港を意識して蒲田にホテル用事業用地を取得するなど布石に余念がない。18年6月期営業利益は前期比70%増の31億1400万円を見込むが、19年6月期も利益成長トレンドが続く見通し。PERに割安感が強い。

■ビーマップ <4316>  1,284円 (+100円、+8.5%)

 ビーマップ <4316> [JQG]が大幅高で3日続伸。19日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の12億円から12億6000万円(前の期比26.6%増)へ、営業損益が収支均衡から2000万円の黒字(前の期9700万円の赤字)へ、最終損益が収支均衡から2000万円の黒字(同1億1200万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。特に第4四半期にワイヤレス・イノベーション事業を中心に伸長したことや、ソリューション事業でO2O2O(オンエアーtoオンラインtoオフライン)・MMS(メディアtoモバイルtoストア)の展開により業績の改善が見られたことが売上高の押し上げに貢献。また、福岡事業所閉鎖に伴う固定費の削減や、外注費などの縮小による売上総利益の改善なども寄与した。

■ロコンド <3558>  1,350円 (+100円、+8.0%)

 ロコンド <3558> [東証M]が3連騰。19日の取引終了後、NTTドコモ <9437> 子会社で婦人・紳士服のEC販売を行うマガシークと相互出店に関する契約を締結したと発表した。今回の相互出店により、両社が互いに保有する在庫情報の共有が可能となり、大幅な品揃えの拡大が実現することで、ECサービスにおける取扱高が増加することが見込まれるという。なお、19年2月期業績への影響は現在精査中としている。

■クックパッド <2193>  663円 (+44円、+7.1%)

 東証1部の上昇率9位。クックパッド <2193> が急反発。19日の取引終了後、アマゾンジャパン(東京都目黒区)との連携を発表しており、これを好感した買いが入った。アマゾンジャパンの生鮮食品や日用品をまとめて届けるサービス「Amazonフレッシュ」と連携し、クックパッドの「プレミアム献立」で使用している食材を簡単に購入できる新機能を提供開始したという。これにより「プレミアム献立」で使用している肉・魚・野菜などの生鮮食品、味噌・しょうゆなどの調味料を、Amazonフレッシュのショッピングカートにまとめて追加、購入することが可能になり、利用者の利便性向上につながるとしている。

■愛光電気 <9909>  1,817円 (+114円、+6.7%)

 愛光電気 <9909> [JQ]が急伸。19日の取引終了後、集計中の18年3月期の単独業績予想について、営業利益が従来予想の2億5000万円から2億6500万円(前の期比0.4%減)へ、純利益が1億2000万円から1億6700万円(同63.7%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。売上高は従来予想の115億円に対して109億3600万円(同4.9%増)とほぼ計画通りとなったものの、貸倒引当金繰入額の減少に加えて、保険解約返戻金など営業外収入の増加や税金費用の減少が寄与した。また、業績上振れに伴い、従来35円を予定していた期末一括配当を45円に引き上げるとあわせて発表した。前期実績に対しては実質10円の増配となる予定だ。

■昭栄薬品 <3537>  3,445円 (+175円、+5.4%)

 昭栄薬品 <3537> [JQ]が続急伸。19日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の3.8億円→4.5億円に18.4%上方修正。従来の2.1%減益予想から一転して15.9%増益を見込み、2期連続で最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。堅調な界面活性剤業界の生産・販売活動を背景に、主力の化学品事業の業績が想定以上に伸長したことが寄与。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→53円(前の期は45円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに、前日終値ベースの予想PERが14.9倍→12.4倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■システナ <2317>  4,165円 (+205円、+5.2%)

 システナ <2317> が急反発。20日、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の492億5300万円から543億2000万円(前の期比17.4%増)へ、営業利益が44億400万円から51億6800万円(同39.9%増)へ、純利益が30億1100万円から35億3600万円(同60.9%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。ソリューション営業で大規模なクライアントPCのリプレース案件の受注・売り上げ計上があったことに加えて、ソリューションデザイン事業を中心に単価の上昇が浸透し、ほぼすべての事業で利益率が向上したことが要因としている。

■マクロミル <3978>  2,928円 (+126円、+4.5%)

 マクロミル <3978> が反発。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が19日の取引終了後、財務省に提出した大量保有報告書で、マクロミルの株式の保有割合が7.84%となり、新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑が働いたようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は4月13日という。

■ベル24HD <6183>  1,697円 (+67円、+4.1%)

 ベルシステム24ホールディングス <6183> が7連騰し上場来高値を更新。SMBC日興証券が19日付で投資判断「1」を継続し、目標株価を1800円から1900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、人員確保や離職率改善といった将来に向けての投資を行いながら2ケタ増益を確保していることや、案件選別や採算管理の徹底による利益率重視の姿勢、凸版印刷 <7911> シナジー創出の確度の高まりによる従来成長プラスアルファの実現期待を評価。凸版印刷とのシナジーを見込み、20年2月期の営業利益予想を119億円から120億円引き上げ、21年2月期については同134億円を見込んでいる。

■リソルホールディングス <5261>  4,375円 (+160円、+3.8%)

 リソルホールディングス <5261> が大幅高で3日続伸。19日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の220億円から236億9500万円(前の期比6.4%増)へ、営業利益が13億円から21億300万円(同15.7%増)へ、最終利益が14億円から14億1500万円(同7.4%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。主にホテル運営事業が好調に推移したほか、太陽光土地など販売用不動産の一部を売却したことが寄与した。また、ゴルフ運営事業で、期初には新たに運営を開始するゴルフ場を持ち分法適用会社と計画していたが、株式の持ち分が増加して連結子会社としたことも寄与した。

■ソラスト <6197>  2,948円 (+100円、+3.5%)

 ソラスト <6197> が4日ぶりに反発。19日、3月の介護サービス利用状況を発表。訪問介護利用者数は前年同月比18.0%増、デイサービスは同82.9%増と2ケタ増を続けており、これを好感する買いが向かった。同社は昨年10月にベストケア、11月に日本ケアリンクを子会社化したことで、介護事業の規模が大きく拡大している。3月はデイサービスの事業所が前年に比べ45ヵ所増加したほか、入居率も高水準で推移した。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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